【3267】フィル・カンパニーの決算・業績と株価~急激に業績悪化、マージンも悪化

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【3267】フィル・カンパニーの決算・業績と株価

今回は駐車場上空の有効活用サービスを提供するフィル・カンパニーについてみていきます。

同社は1Q決算を発表しましたが、業績が急激に落ち込んでいます。

一体どうしたのでしょうか。

とりあえず、フィル・カンパニーの事業内容からみていきましょう。




 

 

フィル・カンパニーの事業内容

フィル・カンパニーの事業内容は、時間貸し駐車場の上部空間に貸店舗などを作ることで、駐車場としてだけでなく貸店舗からの利益も得よう・・・というサービスを提供するものです。

フィル・カンパニーは主に二つの事業を展開しています。

ひとつは、既存の駐車場オーナーから空中店舗の受注を受けて、建設を発注、引き渡すという事業。(請負受注)

もう一つは、自社で土地を仕入れて空中店舗付き時間貸し駐車場として投資家に開発し引き渡す事業です。(開発販売)

 

 

 

フィル・カンパニーの業績

フィル・カンパニーが2019年Q1決算を発表しました。

 

かなり落ち込んでいます。

この背景には、受け渡し時期が遅れたことが理由としてあげられるそうです。

請負受注、開発販売ともに、顧客に引き渡した時点で売上・利益を計上することになりますが、これが今期は少なく、いわゆる期ズレのような状態に陥ったとのこと。

Q1決算の時点ですからそういったこともあろうかと思います。

とりあえず他の数字もみていきましょう。

 

フィル・カンパニーの業績~新規受注・受注残高は堅調だが

 

上記の通り、フィル・カンパニーの受注状況は好調を維持しています。

しかし、さきほども書いた通り、期ズレの影響による業績悪化はかなり大きい状況です。

受注はするけれど、引き渡せない状態が存在している理由が何か・・・そこが重要でしょう。

まだ1Qしかみえていないので何ともいえませんが、この背景に労働力不足や資材不足などの影響がある可能性については十分に注意しておくべきと思われます。

フィル・カンパニーは今19年11月期の決算が順調に推移したとしても、予想EPSベースでPER34倍程度であり、決して割安な水準ではありません。

不動産開発系の企業のPERは一般的にPER一桁台ですから、フィル・カンパニーはこの高いバリュエーションに見合うだけの成長率を市場から期待されているということになります。

例えばPER8倍が不動産開発系の妥当PERとするならフィル・カンパニーは今期予想EPSの約4倍、前期予想EPSの約6~7倍の利益にもっていかなければならないわけです。

そのためには、かなり順調に工事を消化し、投資家や駐車場オーナーに物件を引き渡していく必要があります。

もしそのスムーズな動きが鈍るようですと、途端に割高な株価の維持が難しくなり、投資家が逃げることになりかねない。

そういう状況なのではないかと思われます。

 

 

 

フィル・カンパニーの業績~粗利益率低下

 

フィル・カンパニーの今Q1決算についてやや気がかりな点として、粗利益率が低下していることが挙げられます。

上記は損益計算書ですが、前年同期比に比べ売上総利益率が

22.88%⇒20.1%

に低下しています。

工賃が上昇しているか、資材が上昇しているか、理由はみえませんが、とりあえずあまりよくない傾向です。

なお、同社はまださほど大きな企業ではありませんから、ブレはかなり出てきます。

ですので、この悪化傾向が継続するのかどうか、1四半期だけで済むのかどうかはわかりません。

ただ、注意はしていく必要があるのではないかと思われます。

 

 

 

フィル・カンパニーのビジネスモデル上のリスク

フィル・カンパニーのビジネスモデル上のリスクは、端的にいって

「中抜きされる可能性」

「真似される可能性」

だろうと思われます。

儲かるビジネスであれば他社も参入してきますし、あまり大きくフィル・カンパニーが稼ぐようですと、中抜きされていく可能性もあります。

おのずと、マージンはあまり大きくとることができません。

というか、現状のように20%超もの利益率を誇っていることの方が個人的には驚異的です。

フィル・カンパニーのビジネスモデル上、同社はあくまでもオーナーと設計士、建築請負業者との橋渡しをするだけの仕事です。

将来的には中抜きされていきかねないビジネスです。

このビジネスモデルで長期間回し続けられるほど世間が甘くできているのかどうか、そこには注意が必要でしょう。

 

 

 

フィル・カンパニーの株価

日足

フィル・カンパニーの株価は上記のようになっています。

目先は前回安値をした抜くか、こらえるか、というところでしょうか。

個人的には強気にはなれない状況です。

 

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なお、上記はあくまでも個人的な見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行っていただきますようお願いいたします。

以上。