羽鳥慎一モーニングショーに対する厚労省の干渉は放送法第三条「放送番組編集の自由」に違反していないのか?
羽鳥慎一モーニングショー報道内容に厚労省がTwitterでクレーム。放送法に違反していないのか?
羽鳥慎一モーニングショーというワイドショーに、厚生労働省がじきじきにクレームまがいのtweetを行っています。
あれ?
表現変わってないですか?
国の省庁という立場から一番組を名指し批判したのが誤りだったのになぜ謝罪すらしないの?呆 pic.twitter.com/jxD0NcQJeK— 🪼🌻きゃつお🕊🌻🪼 (@ca_tsuwo) March 6, 2020
自分達厚労省はちゃんとやっている、羽鳥慎一モーニングショーで言われているようなことは間違いだ、と。
実はその後の検証の結果、厚労省は
「指定医療機関のうちの約2割に対してマスクの優先供給を始めたばかりであり、すべての指定医療機関に供給されているわけではない」
ことが判明したそうですが、そういった内容の説明は一切省いています。
https://twitter.com/dondokodon0843/status/1235775895929053184
たった2割の指定医療機関に対して、ほんのちょっとマスクを優先供給しているだけで、仕事をちゃんとやっていると言い張る厚生労働省って一体なんなんでしょうか。
そもそも報道機関の報道内容にイチャモンつけるというのはどうしたものなんでしょうか。
さらに悪いことに、厚労省はこの件を謝りもせず、表現を変更して投稿している。
自分達が悪いとわかっていながら、ごめんなさいもできない。
ほんとしょうもない。
羽鳥慎一モーニングショー報道内容に内閣官房もTwitterでクレーム。放送法に違反していないのか?
さらには、内閣官房国際感染症対策調整室という部署までも、羽鳥慎一モーニングショーにじきじきにクレームをいれています。
【#新型コロナウイルス】
3月5日のテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で、「総理が法律改正にこだわる理由は、『後手後手』批判を払しょくするため総理主導で進んでいるとアピールしたい」というコメントが紹介されています。(1/3)— 内閣官房 内閣感染症危機管理統括庁 (@Kanboukansen) March 5, 2020
羽鳥慎一モーニングショー、どんだけ影響力があるんでしょうか(笑)
官僚は基本的に慎重です。
馬鹿じゃありません。
ワイドショーをみている余裕なんてないはずです。
それがわざわざtwitterを利用してクレームを入れている・・・
理由は簡単です。
政治家による圧力があるとみて良いです。
安倍内閣の周辺の人物のなかに、羽鳥慎一モーニングショーをよほど毛嫌いしている人物がいて、それが官僚たちに圧力をかけているとみていいでしょう。
さて、こうしたやり方は果たして好ましいのでしょうか?
羽鳥慎一モーニングショー報道内容への政府からのクレームは放送法第三条に違反している可能性?
さて、ここで放送法をみていきます。
放送法第三条には以下のように書かれています。
第三条 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。
これは、戦前の軍国主義に対する反省から生まれたものです。
戦後の日本では長らく、報道内容に対して政府・内閣が物言いすることは好ましくないとされてきました。
それはガバナンスの問題だからです。
ところが、今回これをアッサリと安倍内閣は覆してしまいました。
まるでコロナウイルスの混乱に乗じて、法律を骨抜きにしようとしているかのようです。
有事を逆手にとって、自分達の好む社会を創り上げようとしているかのようなやり口にみえます。
これが済し崩し的に許されると、今後は報道内容に逐一、政府が干渉していくのがアタリマエな世の中になります。
それはコロナウイルスの蔓延よりも恐ろしい問題です。
コロナウイルス対策でてんやわんやしているのはわかりますが、今はそれどころではありません。
コロナウイルスの対策は数年もすればどうにかなりますが、ガバナンス問題はずっと続きます。
コロナウイルス対策はひとまずおいておいて、メディアの統制について内閣がどう考えているのかを
立法府である国会でしっかりと質していくべきではないかと思います。
以上です。