安倍晋三を礼賛する金融関係者は愚か~証券税制改悪を忘れたのか~
安倍晋三の総理辞任を嘆く金融関係者たち
安倍晋三が日本国総理大臣をやめるそうです。
大腸炎が悪化したからと言い訳しています。
コロナへの対応をマズったことでストレス溜まってたんでしょう。
twitterなどでは、金融関係者(を名乗る人々)が残念がっています。
もちろん全員じゃありませんが、残念がっている人が多数です。
これまでの功績をたたえたり、労をねぎらったりする人もいます。
労をねぎらうのはマナーだと言ってるような人もいます。
まぁ誰とはいいませんが、読めば自分のことだとわかるでしょう。
個人的には、「ずいぶんヌルい金融関係者だなぁ」って思ってます。
安倍晋三の辞め方は非常に姑息だと思う
安倍晋三は、総理辞任にあたり
「精密検査を慶応病院でやってます」
と必死にアピールしていました。
本来であれば、国のトップの健康問題はトップシークレットであるべきです。
それをわざわざ垂れ流しにしている・・・
その意図を読み取れば、辞任しようとしているのがわかるはずです。
(そもそも安倍晋三の大腸炎問題は今に始まった話じゃありません。前回もそれを理由に辞めたわけですから。)
精密検査をやってますという報道を受け、自分としては
「あぁ、辞める気なんだろうな。いつものことだが姑息な奴だなぁ。ふつーに辞めたらコロナ引責だとか言われるから、病気のせいにして都合のいいやつだわ。」
と見ていましたし、そうした見方を踏まえて後継人事についてnoteの方に書いたりしていました。
金融関係者であれば、当然そういう見方が大勢なんだと思っていたのですが、いや意外でした。
首相辞任の一報が入ったとたんに株価が急落。
個人的には完全に織り込み済みの材料でしたし、事前に市場に織り込まれていたとみていた材料でしたので、これはやや驚きでした。
いやはや、ヌルい市場になったもんです。
株価が上昇したことで安倍晋三を褒め称える金融関係者たち
安倍晋三について、脳味噌がヌルい金融関係者たちは
「首相在任期間に株価がいっぱいあがった!」
と喜んでいるようです。
でもよく考えてみてください。
株でもなんでもそうですが、基本的にロングでもショートでもポジれます。
なんでロング目線ばっかりなんでしょうか?
ぶっちゃけ、上がろうが下がろうが金融関係者にとってはどうだっていいんじゃないですか?
ボラの有無だって、オプションの売り手、買い手で見え方が変わるわけですから、ぶっちゃけ稼げるか稼げないかはポジりかた次第です。
特定の誰かに感謝するのは間違っています。
減税をしてくれたのなら、話は別ですが。
そしてこの税金についていえば、安倍晋三は減税とはまったく真逆です。
株式の増税路線をとった人物なわけです。
安倍晋三は証券税制改悪の張本人じゃないのか?
自分は、安倍晋三こそが、日本の証券税制改悪の張本人だと見ています。
昔は源泉分離課税がありましたが、それは2003年に廃止され、申告分離課税に一本化されました。
※源泉分離課税の税額・・・売却額×1.05%
つまり、昔はガッポリ稼いでも税額全体を小さくできたのです。赤字の分は申告分離で、大きく稼いだ分は源泉分離で、と使い分けることで大きな節税をできていました。
それができなくなったのが、2003年
こうした流れができたのは第一次小泉内閣~第二次森内閣にかけてのものでしたが、その時に内閣官房副長官だったのが、安倍晋三でした。
そしてさらには、2013年には申告分離課税率が10%から20%に上昇します。
この時の総理大臣は、もちろん安倍晋三です。
安倍晋三は証券税制改悪の各所で重要なポジションにいました。
こんな奴に感謝する必要なんてまったくないし、むしろ痛罵すべき対象である・・・と自分は思っています。
証券税制を改悪した安倍晋三を褒めそやす金融関係者は三流に違いない
自分は、以上のように証券税制を改悪しまくった安倍晋三を褒めそやし、礼賛するような金融関係者は三流だと思います。
先に書いたように、税制がフラットであるかぎりにおいて、己が稼げるか稼げないかはあくまでも自分のポジション次第であり、それを誰かに感謝する必要はないはずです。稼げたことを誰かに感謝するという時点で、三流だと思います。
また、証券税制改悪でショバ代が多くなったのに、その胴元の親分に感謝する金融関係者というのも理解に苦しいところです。
金融関係者という肩書を名乗っているだけで、実際はもとからあんまり稼いでいないから、ショバ代があがっても気にならないんでしょうか。
それとも、証券税制が改悪されたことを忘れるほどの痴呆症なんでしょうか。
なんにしても、ヌルいです。
三流に違いありません。
安倍晋三を礼賛する金融関係者は反省したらいい
自分は、この世界で生きるなら、野良犬か狼のように生きるべきなんじゃないかと考えています。
金融関係者は、狼でしょう。
群れて獲物をとらえて、なかよく分けながら喰らう。
個人投資家は、野良犬として生きられるはず、と思います。
自分は根が野良犬なもんで、こっちの方が向いています。
かつて樽に住んでいた皮肉屋も、現代に生きていたら個人投資家やっていたんじゃないかと思うときがあります。
まぁ個人であれなんであれ、けっして為政者に媚びへつらうような愛玩ペットに成り下がっちゃ駄目だと思います。
それはまぢダサい。
そうやって媚売ることで国のお仕事に関わろうとしているようにしかみえず、本当に情けない。
安倍晋三を礼賛している業界人は、ちょっと反省しろって思います。