18/6/16午前 BHPビリトン、伊藤忠、三井物産がサウス・フランク鉄鉱山を新規開発

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


 

 

昨晩のNY市場は対中貿易戦争を理由に前半は弱く推移したが、その後は盛り返して小幅安引け。

OPEC会合における原油増産観測からエネルギー関連が大幅安。エクソンモービルXOM、シェブロンテキサコCVXはそれぞれ2%弱の下げだったが、準メジャーや独立系石油会社の多くがよりキツい下げとなり、コノコフィリップスCOP、ニューフィールド・エクスプラレーションNFX、マラソンオイルMRO、デボンエナジーDVN、パイオニアナチュラルリソーシズPXD、アナダルコペトロリアムAPCが3~6%の下げ、シュルンベルジェSLBやハリバートンHALも売られた。

反面、この日はノンシクリカル消費財銘柄に資金が流れ、プロクター&ギャンブルPG、コルゲートパルモリブCL、コカコーラKO、ペプシコPEP、フィリップモリスPM、アルトリアグループMO、クラフトハインツKHCなどが上昇。公益株も底堅く推移した。

長期金利は若干低下したものの、「FOMC後は金利が急低下するアノマリー」とまでは行かず小幅な動き。REITはまちまち、金融株もまちまち。

中国との貿易戦争開始でボーイングBAは売られたが、もう十分に材料を織り込み済みなのか終わってみれば1%強程度の下落、キャタピラーは2%程度の下落。

FAANGなどの情報通信技術セクターは小幅安。上昇のピッチが速かったため利食いにあっている。

国内景気堅調との見方から小売りや鉄道株は総じて底堅く、ユニオンパシフィックUNP、CSX、ノーフォークサザンNSC、カンザスシティサザンKSUは揃って上昇。

半導体関連はシクリカル的に下降局面との判断から下向きトレンド継続、アプライドマテリアルAMAT、ラムリサーチLRCX下落。中国の太陽光政策への不透明感からファーストソーラーFSLRは連日安。

 

とりあえず、対外的な悪材料をものともせず、原油が下がっても底堅い。自社株買いの厚みに多くを依存した相場と感じる。

 

 


 

3時15分

 

ソフトバンクインド太陽光に大型投資へ 6兆円規模か

ソフトバンクがインドで太陽光発電(メガソーラー)に巨額投資とのこと。サウジアラビアの政府系ファンドと組成したソフトバンク・ビジョン・ファンドSVFから拠出する方針。

個人的見解:一般的に、この手のインフラへの投資は20年程度の期間でソブリンに3%以上上乗せした益回り程度で回るように組成するものと思われます。政府の裏付けがつくでしょうから、ある意味では疑似債券投資みたいな感じになるでしょう。

 

 

 

China cuts subsidies for some renewable power projects: finance …

中国が国内バイオマス発電に対する補助金打ち切りへ。支払額が巨額に上っているため。石炭、森林廃棄物、家庭ごみなどを混ぜて消却する発電所は支援を受けられなくなるとのこと。

 

豪証券投資委員会、ウエストパック銀を提訴 顧客利益に反するアドバイスで

豪証券投資委員会ASICがウエストパック銀を提訴。豪会社法に規定されている顧客の利益極大化義務に違反したとのこと。

個人的見解:オーストラリアの金融機関はこれ以外にも様々な違法行為で最近規制されまくってます。たとえば居住者向けローンを非居住者に提供したりだとか、マネロンに加担したりだとか、不法な取り立てやアドバイザリー料金の過剰徴収などなど。しばらくは膿だしに時間がかかりそうです。


4時2分

Brussels to rule Engie’s Luxembourg tax affairs ‘illegal’

欧州委員会反トラスト当局、ルクセンブルク政府によるフランス公益企業エンジー(GDFスエズ)に対する税優遇を違法と判断する見込み。エンジーは多額の罰金を支払うことになりそうとのこと。

 

中国新築住宅価格、5月は前月比+0.7% 約1年ぶりの高い伸び

中国の住宅価格がまだまだ上昇。先日の中国人民銀行の発表をみても、企業への融資が減少する一方で、家計への融資が増加。銀行の預金準備率引き下げによる効果が、企業部門よりも家計部門に強く出ていることがみえる内容。舵取りが非常に難しそうです。

 

ライドシェアの中国滴滴出行(Didi)、オーストラリア進出

中国の Didi Chuxing(滴滴出行)がオーストラリアのメルボルンに進出です。

なお、滴滴出行には中国のテンセント(騰訊)、アリババ(阿里巴巴)、バイドゥ(百度)のほか、日本のソフトバンクやアメリカAppleなども出資しており、もうじき新規株式公開IPOするのではと言われています。

 

H&M Q2 Sales Up 2% But Flat at Constant Currencies

スウェーデンのアパレル大手ヘネス・アンド・マウリッツ/H&MのQ2売上は2%増加。ただし、付加価値税を含む現地通貨建て売上高ベースでは横ばい。同社の不振は長引いている。


5時40分

 

5月の米鉱工業生産、0.1%低下 市場予測下回る

製造業生産 -0.7%

鉱工業生産指数 -0.1%

設備稼働率 77.9%

全体的に予想より弱い。経済活動は活発だが、製造業は頭打ち感が出ている。

 

6月のNY連銀製造業景況指数 8カ月ぶり高水準

6月NY州製造業業況指数25

鉱工業生産は低いのに業況指数は強い。実際はそれほど良くないが、センチメントは高い。

 

中国知的財産・ハイテク製品に25%の輸入関税導入=米大統領

中国による知的財産権侵害を理由として、アメリカは通商法301条に基づき、中国からの1102項目500億ドル分のハイテク製品の輸入に25%の関税をかけるそうです。

個人的見解:やはり始まったか、といった感じです。一時期融和ムードが流れていましたが、そんなはずはありません。アメリカはやります。中国を永遠の二番手に押し留めておくためにやるんです。そもそもこの政策を推しているのはトランプではなくて所謂ネオコン連中です。トランプはあくまでもお飾りです。

 

米、7月から対中関税導入 第1弾340億ドル規模 中国も対抗措置

米国の方針に対して中国側も応酬、

「中国は同等の規模の関税措置を直ちに導入する。両国間がこれまでに行った交渉で得られたすべての結果は無効となる」

とのことです。700億ドル分の農産品や米航空機輸入は消えました。ボーイング、ディーアなどに逆風です。

また、中国が化粧品や日用品の関税を引き下げるとしていた件もご破算になりましたので、日本の化粧品メーカー、資生堂やコーセー、花王などにも影響が出るかもしれません。

 

 

BRIEF-6月の米ミシガン大消費者信頼感指数速報値は99.3(予想:98.5)

めちゃめちゃ強い数字です。ただし、もともとフレの大きい指標です。これだけでは判断できません。

 

 

 


コラム

BHPビリトン、伊藤忠商事、三井物産のマウント・ゴールズワージィJVがサウス・フランク鉄鉱山を新規開発 年間出荷量2億9000万トン体制へ

BHP、西豪州のサウスフランク鉱山開発に3700億円 伊藤忠・三井物産と

BHPビリトン、伊藤忠商事、三井物産がマウント・ゴールズワージィJVを通じてサウス・フランク鉄鉱山を開発するとのことです。総開発費は34億ドル、2021年から25年間の生産を計画とのこと。

サウスフランク鉄鉱山は、既存のヤンディ鉄鉱山(年産8000万トン)の後継として開発するもの。近くにはマック鉄鉱山の施設があることから、それを流用することでコストを低減させることが可能とのことです。