18/6/28午後

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


 

米司法省、ディズニーによるフォックス買収を承認 コムキャスト劣勢に

ディズニーは傘下にスポーツ専門チャンネルESPNを所有しているため、フォックス買収時にはスポーツ関連放送局を外して買収すること、というのが米司法省の示した買収条件だそうです。

個人的見解:ほぼほぼ無条件に近い条件だと思います。記事ではコムキャストが劣勢に、とありますが、そもそも最初からコムキャストは買収する気なんてなかったと思います。ディズニーの競争力を削ぐために価格を吊り上げたかっただけではないでしょうか。

 

ベッドバス&ビヨンドの株価急落-既存店売上高が予想外の減少

家庭用品チェーン、ベッド・バス・アンド・ビヨンドのQ1決算

純利益0.32ドル(前年0.53ドル) 既存店売上0.6%減

ディスカウント、ネット通販などと競合が激化

 

General Mills to cut 625 jobs by 2019 amid rising costs

ゼネラルミルズが人員削減。ヨーグルト販売伸び悩み、輸送費が上昇。

4Q決算粗利益率は1.8%マージン改善

 

百度フォードとAI技術開発で提携 自動運転に続き

フォードと百度がAI技術開発、自動運転など広範な事業提携を確認。

個人的見解:中国におけるストリートビューを提供しているのは百度(Baidu)です。中国で自動運転をするのなら、百度のマップを利用するのが現状ではベストということ。フォードはそういう点で百度を選んでいると思われます。

 

「日高屋」運営会社の3~5月期は増収減益 人件費・原価高騰など影響

ラーメンの日高屋を運営するハイデイ日高の業績が悪化。人件費、原価などが上昇して売上5%伸びても営業利益が6%減です。

個人的見解:人件費の伸びが所得の伸びに繋がらないのが一番痛いところ。社会保障費などを含めた実質手取りが落ちていることが消費意欲を抑えています。

 


 

環球晶円(グローバルウェーハズ)韓国で480億円投資検討

シリコンウエハ世界三位、環球晶円(グローバルウェーハズ)が韓国で480億円規模の大型投資を検討。

個人的見解:ウエハはSUMCOも450億円規模の増産を準備。市況は軟化するか?

 

シンガポール取引所、種類株を解禁

香港証券取引所につづき、シンガポール証取までもが種類株を解禁とのこと。

個人的見解:世も末。種類株は確実にガバナンス劣化を招きます。議決権ベースで大株主比率が高い銘柄は上場すべきではないと個人的には思います。

 

中国BYD、車載電池生産能力4倍へ
中国のEVメーカーBYD(比亜迪)が二次電池生産を拡大し外販を進めるとのこと。首位CATL(寧徳時代新能源科技)を追撃の構え。

個人的見解:二次電池製造がはやレッドオーシャン化しています。パナソニックの将来に暗雲が漂っています。なお、寧徳時代新能源科技については以下で解説していますので、よろしければごらんください。

 

 

寧徳時代新能源科技(CATL)は中国製造2025を象徴する世界最大の電池企業

 

 

 

ABCマート、営業益横ばいの140億円 3~5月

ABCマートの業績に天井感が出ています。3~5月は営業益が横ばい圏だったと日経が報じています。5月の既存店売上は前年同月比5.4%減でした。

個人的見解:ここもと、ニトリ、西松屋、ABCマート、日高屋など庶民的な店の業績が悪化しています。個人消費の腰が折れてきている可能性があります。


 

ホットストック:クスリのアオキが続伸、6月既存店売上高は2.1%増

ドラッグストアチェーン、クスリのアオキの6月既存店売上高が2.1%増

個人的見解:消費の現場は、食品分野に参入しているドラッグストアか、インバウンド需要に沸く百貨店くらいしか好調なところがありません。ドラッグストアと競合するスーパーやコンビニなどが既存店売上を落としてきています。

 

Thyssenkrupp, Tata Steel near compromise on steel JV talks: Sources

ティッセンクルップとタタスチールの統合計画が進展。今週中にも調印が行われる可能性。

 

Japanese executive pleads guilty to US conspiracy charges

アルミ電解コンデンサのエルナーの幹部がカルテル行為を告白、司法取引で一年と一日の懲役刑になったとのこと。

個人的見解:エルナーは太陽誘電の子会社です。同社に対して罰金などが科される可能性はあるんじゃないでしょうか。

 

Athene in talks to buy GE’s insurance business – FT

アポログローバル傘下の保険事業者アテネホールディングスがゼネラルエレクトリックGEの長期介護保険事業買収で協議。

個人的見解:GE、がんばってますね。復活できるでしょうか。

 

Hot weather helps UK retail sales grow at fastest pace in nine months …

英国小売売上高指数 +32 5月の+11から急上昇。9か月ぶり高水準

個人的見解:住宅販売などもふくめ、英国は意外といい数字が並んできてます。

 


 

 

Investors dump $5 billion of equity funds on U.S.-China trade fight: ICI …

米中貿易摩擦懸念から、6月20日までの一週間に株式上場投資信託ETFとミューチュアルファンドから51憶6000万ドルが流出。一方で債券型には45億5000万ドルが流入。米投資信託協会ICI調べ。

 

配車サービスの米リフト、評価額151億ドルに 1年で倍増

配車サービスの米リフトが新たな調達ラウンドで6億ドル調達。企業評価価値でみると151億ドルに到達。リフトは米国内シェアが35%、ウーバーとほぼ同数の都市で運営しているとのこと。

 

ダフ屋行為禁止法案提出へ ネット含む不正転売に刑事罰

正規料金でチケットを買い占め、高値で転売するダフ屋行為。これを処罰するための法案が提出されるそうです。今までグレーゾーンだったネット上での転売などにも規制対象を広げ、刑事処罰化していくとのことです。

 

パルコ 5月の月次テナント取扱高

パルコの5月月次テナント取扱高、ほぼ全店舗が前年割れ、飲食食品以外のほぼすべてのアイテムが前年割れ。

とくに衣料品の既存店ベース前年比が88.7%と大幅減。

 

Volvo Trucks and FedEx Successfully Demonstrate Truck Platooning …

ボルボとフェデックスが、トラックの隊列走行(Truck Platooning)の行動実験をノースカロライナで開始。

個人的見解:トラックの隊列走行&自動運転が実現したら、鉄道事業者はかなり大きくシェアを落とすことになると思われます。鉄道は減価償却費や修繕費で営業利益が圧迫されます。積み替えに伴う時間的ロスなどまで考えたら、自動運転化&隊列走行化したトラックは物流の形を大きく変える力を持っていると思います。

 


 

イラン中部の六フッ化ウラン(UF6)製造施設が創業を再開

イラン、9年間閉鎖してきた核関連施設を再開。イエローケーキ(ウラン精鉱)の貨物がイスファハンの六フッ化ウラン製造施設に引き渡されたとのこと。

 

S&P 500: Buyback Bonanza

S&P500種採用銘柄の自社株買いが最高水準に達している、との記事。詳しいグラフは記事中で読めますが、これだけ買ってりゃそりゃ下がらんよね、と思います。

問題はいつまでこの自社株買いのペースが続くか?個人的にはあと数か月以内には切れると思うんですが。

 

スマホ「4年縛り」販売、独禁法上問題になる恐れ=公取委

公取委がスマホ4年縛り販売について独禁法上の問題になる可能性を示唆しています。

個人的見解:公取委は他にも契約自動更新やSIMロックについて問題視しているといわれています。今後、キャリア大手3社はビジネスがやりにくくなる可能性があります。

 

China’s state planner considers ban on firms issuing 1 year USD …

中国政府は、期間一年未満のドル建て社債発行を禁止。不動産デベロッパーがこういった資金調達を繰り返していることを問題視。

 

ニトリHD第1四半期 決算短信

ニトリの1Q決算は売上6.9%増、営業利益18.3%増 EPS175.33

棚卸資産にかかる為替レートの影響で営業利益は上振れ。増加幅は一時的要因。

 


Brazil Supreme Court justice rules Congress must approve all …

ブラジル連邦最高裁の判事が、国営企業の株式売却は子会社分も含め議会承認が必要との見解を示す。もしこれが正式判断に反映されると、現在進行している国営電力会社エレトロブラスや国営石油会社ペトロブラスなどの資産売却に支障を及ぼす可能性がある、とのこと。

 

J.フロント/3~5月、パルコ事業低調で売上高1.9%減

Jフロントリテイリング決算、前年比売上2.6%減、営業利益横ばい、当期利益4.3%減。

本業はまぁまぁだがパルコが足を引っ張るかたち。

 

象印の今期純利益、3%減の52億円 一転減益に

象印の18年11月中間期決算、売上1.1%減、営業利益14.9%減、当期利益13.3%減

個人的見解:インバウンド需要が過ぎ去って、次の一手が機能していない。

 

Amazon、オンライン薬局ピルパック買収へ 薬剤給付管理会社株売られる

これはデカいニュース。Amazonがオンライン薬局のピルパックを買収。半年くらい前?からAmazonが薬剤分野に進出するのでは?と言われてました。いったんはAmazonは商慣習の複雑さからこの分野への進出を諦めた模様、と伝えられたのですが、実際にはチャンスを窺っていただけのようです。

PBMは間違いなく顧客層の厚みが武器です。AmazonはいずれPBMも、医療保険事業にも乗り出すでしょう。競合するPBM各社、医療保険各社、ドラッグストア各社にとっては大変なことになりました。とりあえず、CVSとウォルグリーンWBAがいま10%くらい下げています。これ、あとで纏めます。