ジェレミー・シーゲル流投資をしたいなら、割高な米国株なんてやめるべきという話

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シーゲル銘柄とは、政策リスクなどを過剰に織り込んだボロ株銘柄のことであり、現状の米国株はシーゲル流投資から見ればアリエナイ選択肢・・・という話

 

今回はみんな大好き?シーゲル流投資の盲点について書いていきます。

 

以前、おいらは以下の記事を書きました。

「タバコ株はシーゲル銘柄」とか言ってる方達に伝えたいこと

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この記事を要約しますと

 

1.シーゲルがタバコ株で成功したからってシーゲルの真似してタバコ株買ってる奴は本質がみえてない

2.シーゲル銘柄の代表格であるタバコ株だが、シーゲルが買った当時はPER5~6倍程度であり、現在のバリュエーションPER12~15倍とは大きく異なる

3.シーゲルが買った当時のタバコ株はまだ成長産業だったが、現在のタバコ株は衰退産業

4.シーゲルが買った当時のタバコ株がバリュエーション低かったのは肺がん関連訴訟が起こされていたから

5.シーゲル流投資の本質はボロ株への分散投資。シーゲル銘柄とは、政策リスクや訴訟リスクなどを過剰に織り込んだボロ株への分散投資である。

 

ということです。

 

シーゲルの成功を後追いで真似しようと現在の割高な米国株を買う奴は本質がみえていないと思います。

シーゲルが買って成功したと書いている銘柄の多くは、市場からの評価が低かったボロ株です。

ボロ株だけれど、高配当かつ利益成長していた企業が多いのです。

そのシーゲル銘柄の代表格がたまたまタバコ銘柄だったという話なだけ。

 

 

こういう企業は日本にもあります。

たとえばかつて二桁が当たり前だった山九とか。

かつて市場全体で退職給付債務の会計処理が騒がれた時期があったのですが、その代表格として挙がっていたのが同社をはじめとする古い労働集約型産業の企業群でした。

山九自体は本業の利益が出ていましたが、ストック面に目を向ける投資家が多くて株価は万年割安に放置されていました。

いまでは株価は18倍くらいに上昇しているでしょうか。

 

 

でも、上手くいった会社ばかりではありません。

たとえば同様の財務、同様の利益率だった第一中央汽船などは潰れました。

シーゲル流の尺度でみれば買いだったはずのロシアのガス会社などはなかなかあがりません。

ガズプロム 日足

 

シーゲル流投資が成功したのはある意味で運。同じようにやって失敗した奴もいっぱいいる。

 

それが現実だと思います。

ジェレミー・シーゲルは、あくまでもシーゲル流投資で生き残った一人であって、彼の投資手法が最善だったという訳ではないはずです。

 

 

それでもなお、ジェレミー・シーゲルの真似をしたい・・・という人がいるのなら、個人的には上記のようなロシアのエネルギーセクターの銘柄や、香港H株の公益セクターなどは良い選択だと思います。

 

折からの米国による対露制裁でロシア株は全面的に低位にありますし、対中関税措置とそれに伴う人民元安の影響で、中国株は最近になって大幅に下落しています。

香港H株は旧来型の企業が多いためずっとアンダーパフォームしていましたが、ここにきて米中関係の緊迫化から生活必需品セクター、食品セクター、公益セクターなどのノンシクリカルセクターも下落しており、バリュエーション的にみれば相当に割安感が出ています。

 

 

 

個人的にも一社、最近買い始めた銘柄があります。風力とガス供給をしている企業です。

2017年Q4決算は前年比60%近い増益でした。この好決算を受けて一旦噴いたところで手放した銘柄ですが、下がってきたので再度買い直しています。直近2018年Q1決算は30%増益程度。増益基調は落ちていますが、それでも高い伸びです。

予想PERは4~6倍程度でしょうか。予想配当利回りは6~7%程度。省政府がバックにあり、起債状況も問題ないのにこの水準はかなり割安だと感じます。本当は1.8くらいまで下げてから買おうと思っていましたが、なかなか割ってこないのでちょろちょろ買い始めています。(銘柄名は伏せさせてください。まだ買っている最中ですw)

政策変更リスクや、人民元安がここから数割進む可能性、悪性インフレに転じる可能性を考慮に入れても安いと思います。

 

 

 

この銘柄に限らず、香港H株市場には同様に低バリュエーションに置かれているノンシクリカル銘柄が結構あります。

以前こちらの記事

商船三井の砕氷LNG船が中国入港 ヤマルLNGプロジェクト本格稼働へ

で少しばかり買っていることを書いた昆侖能源(クンルン・エナジー/0135)などもそんな感じですね。

自分は今回の上昇で一旦手放していますが、押したところは面白いと思ってみています。

 

すべてをしっかりリサーチすることは不可能ですからとりあえず先ほどの銘柄だけを現在買っていますが、別の企業でもいいんじゃないかと思っています。そのくらい、やすい企業が多くあります。(逆に、ハイテク、シクリカル系、ITなどはまだ調整局面のものが多いように感じます。間違ってもテンセントなどは買う気にはなれません。)

 

 

 

先ほども書きましたとおり、シーゲル流投資は万能じゃないと俺は思っています。

それでもなお、シーゲル流を貫きたいという方は、ぜひ米国株だけでなく香港H株のノンシクリカルセクターにも目を向けることをお勧めしたいと思います。

シーゲル流投資の本質は、訴訟や政策変更などのリスクを過剰に織り込んでボロ株価したノンシクリカル銘柄への分散投資です。

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そういう意味で、アメリカ株よりも香港H株のノンシクリカル銘柄の方が、よりシーゲル銘柄なんじゃないかと思います。

政策面でのリスク、通商問題、為替リスク、インフレリスクを過剰に織り込んだ銘柄の方が、よりシーゲル銘柄であると思います。

あまり近視眼的にならずに、広く浅く眺めてみたらよろしいかと思います。

以上です。