ビーアールホールディングス(BRホールディングス/BRHD/極東興和)の業績と株価
今回はプレストレストコンクリートを用いた橋梁土木を得意とするビーアールホールディングス(BRホールディングス/BRHD)の業績と株価をみていきます。
まずはビーアールホールディングスの会社説明をしておきます。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/BRHD)および極東興和株式会社とは?
ビーアールホールディングスは極東興和株式会社を母体として設立された、広島県を地盤にした持ち株会社。
極東興和株式会社はプレストレストコンクリートを利用した橋梁、建築、鉄道軌道スラブ、PCマクラギ、床版工事など、官需中心の土木工事を得意とする会社です。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)はプレストレストコンクリート土木の大手
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)はプレストレストコンクリートを用いた高速道路などの高架橋や橋梁、新幹線用スラブ、PCマクラギなどの土木工事とPC製品を事業の中心にしています。
なお、プレストレストコンクリートについてはこちらをご覧ください。
プレストレストコンクリート業界~高速道の床版・中央リニアの側壁ガイドウェイなどで需要拡大か
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)などプレストレストコンクリート事業者が狙うNEXCOのリニューアル投資需要~床版更新など
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)に限りませんが、いまプレストレストコンクリート業界の事業者(PS三菱、富士ピーエス、OSJB、三井住友建設など)が積極的に受注を狙っているのが、NEXCOによる高速道路のリニューアル工事需要です。
とくにNEXCOの高速道路は建築から30年、40年以上たったものが多く、床版が非常に傷んでいます。
このままだと事故のおそれもあるので、NEXCOは床版を2兆円程度かけて更新する方針と伝えられています。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の建設はほぼ土木
プレストレストコンクリート業界同業他社と異なり、BRホールディングスの請け負う事業はほぼ土木です。
一般建設もマンション、ビル、スタジアムなどありますが、実績は少ない。
むしろ、国土交通省などが発注する橋梁や高架、整備新幹線などがBRホールディングスの主たる事業領域となります。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の業績
ここからはビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の業績を決算資料や会社説明資料などを基に見ていきます。
(この記事は2018年11月8日に書きました。)
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の2019年3月期第2四半期決算の業績は、前年比で売上高5.6%減、営業利益91.2%減、経常利益91.1%減、四半期純利益98.4%減、潜在株式調整後一株あたり四半期純利益は0.20円
となりました。
この数字だけみると、かなり酷い決算にみえます。
なお、ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)のセグメント業績は以下の通りです。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の不動産賃貸業などは下支えになっていますが、それ以外は減益もしくは赤字転落となっています。
ただ、建設業を四半期ごとにみることは、実際は適さないと思っています。
このことについてビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)は資料を開示しています。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)に限りませんが、基本的に建設業の業績は上期に少なく、手直しや追加注文を受け入れる下期にかけて業績が向上する傾向にあります。
ですので、たしかに赤字転落は問題ですが、それほど大きな問題ともいえません。
なお、それ以上に重要なのは受注の動向です。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の受注動向
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)は受注がすこぶる良かったことを報告しています。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の当期2Qの受注分が載っています。
昨年までのペースより速いようにみえます。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の期末手持ち高がハイペースで伸びています。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の手持ち受注は過去最高を超えたそうです。
非常に順調だと思われます。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の株価
ここからはビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の株価をみていきます。
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和) 週足株価
ビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和) 日足株価
株価はもみ合い状態に入っており、強弱感の混ざる展開です。
受注状況が極めて良好であることを材料に上に抜けられるか?
それとも今年度の業績未達を材料にみるか。
そこら辺の岐路に立たされているように感じます。
というわけで今回はビーアールホールディングス(BRホールディングス/極東興和)の業績と株価についてみてきました。
なお、上記はあくまでも筆者の主観です。特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資は自己責任で行っていただきますようおねがいいたします。