死にたくないなら人脈や情報に頼るな、という話

人脈や情報に頼ると地獄をみるよ

 

ちょっと気になることが質問箱に入っていたので、twitterで回答したことに追記しておきます。

 

 

  • 勝つ人は、独自の情報網やノウハウを持っている
  • 富裕層は人脈があり、色々な話が聞けるから株で勝てる。
  • こういう人と仲良くなれるか?

 

という質問です。

先に書いておきます。

 

この回答者は胡散臭いです。

 

 

まず、この富裕層という方が本当に富裕層であるのか、そこをまず疑った方が良い。

それから、ノウハウというが何を指すのかはわかりません。

とりあえず相場で勝つためのノウハウは時と共に移ろいゆく・・・というのがおいらの持論です。

他人に教えてもらったころには手法として古臭くなっている可能性を考えた方が良いと思います。

「ノウハウで勝てる」と言っている人からは、商材屋の匂いがします。

 

 

 

それと、「情報で勝てる」というのも嘘です。

そんなもんに頼ったら、ろくなことになりません。

この世界で生きていきたいなら、常に疑う心が必要です。

「信じる者は救われない」のです。

情報では勝てません。

むしろ、情報に頼ってトレーディングをすると地獄をみることになります。

 

あのリバモアも、情報に頼って失敗してスッカラカンの素寒貧になりました。

このときの出来事はこの本に書かれていますが

 


欲望と幻想の市場―伝説の投機王リバモア

 

この本の中でリバモアは、当時の日記を見返しながら、他人の情報に頼って自分のスタイルを崩して相場を張ってしまったことを悔います。

損失が自己のメンタルに影響し、適切な判断をできなくさせ、感情的になって売買を繰り返して損失を膨らます・・・

その様子が描かれます。

すべては独自情報、裏情報といったものに頼って楽をしようとしたところから始まった問題です。

 

 

 

思うに、相場のほとんどの情報は、チャートにちゃんと反映されています。

「自分だけが知っている情報なんてない」と、自分は常に思っています。

自分が知っていることは誰かが知っていて、すでにそれを織り込みながらマーケットが動いている・・・そんな感じで眺めています。

 

 

勝てないうちは、

「勝てている人はきっと裏情報に近いからだ。ズルい。自分も情報源に近づきたい。」

と思うのかもしれませんが、それは商材屋のカモになる道でしかありません。

 

 

 

大事なことはそんなことじゃありません。

むしろ、情報だとかセオリーだとかを疑う態度のほうが大事です。

自分が今書いているこの記事もそうです。

この記事を読んで、納得いかないなぁ、胡散臭いなコイツ・・・と感じる心の方が大事です。

徹底的に自分の心を猜疑心の塊にするんです。

でもそれをやると人格的におかしくなりますから、日常生活や社会生活で利用する心とキッチリ使い分けるんです。

トレーダーとして生きたいなら、その覚悟が必要だと思います。

以上です。