ルノー・日産・三菱が合議制に移行へ~それはすなわち、ルノー主導ということである~
ルノー、日産自動車、三菱自動車がアライアンス体制を維持し、今後は3社トップの合議制に移行するとのことです。
これは、カルロス・ゴーン元会長の逮捕を受けて緊急に開かれた会合で決められたもの。
この会合ではこれまでのアライアンスの維持と、資本関係の維持、そして、今後は3社トップの合議制で意思決定をしていこう・・・と決めたとのことです。
見事にルノー側の策略に嵌った西川広人
ここで一つ思い出しておくべきなのは、改定アライアンス基本合意書(RAMA)の中身。
【日産】改定アライアンス基本合意書(RAMA)は親子上場の弊害を表す最たる例【ルノー】
このなかで、日産自動車のトップはルノーが決定するとされているそうです。
現在、西川広人は暫定的に日産自動車のトップですが、今度の株主総会ではどうなるかわかりません。
ルノー側が正式な日産自動車トップを決定するよう送り込んでくる可能性もありえます。
そうした場合、ルノーのトップ、ルノーの息のかかった日産自動車のトップ、三菱自動車のトップで合議制で決めていくことになるわけです。
そうなると、合議制の3人のうち2人がルノー側になるということ。
つまり、今回の「アライアンス強化、合議制への移行」というのは、日本では日産の交渉の成果だというひともいるようですが、実際には、フランス側の思惑通りだったと思われます。
とりあえず、これがクッキリ見えてくるのが次期株主総会でしょう。
何が起きるか、たのしみです。