クアルコム社 最新型SoC『Snapdragon 855』を正式発表~X50 5G modemと組み合わせて5G環境を提供
クアルコムが最新型SoC『Snapdragon 855』を正式発表しました
クアルコム(Qualcomm)は12月4日、同社最新のSoCとなる『Snapdragon 855』をお披露目しました。
『Snapdragon 855』は、昨年発表された『Snapdragon 845』に対して、AI性能が約3倍、他社製最新型SoC(HuaweiのKirin980?)に比べても2倍の処理速度を誇っているとのことです。
『Snapdragon 855』はSnapdragon X50 5G modemと共に5G環境を提供
『Snapdragon 855』は4G向けのSoCですが、既に発表されているSnapdragon X50 5G modemと利用することで5G回線にも対応しているとのこと。
『Snapdragon 855』は『 Kryo 485 』,『 Adreno 640』 、『Hexagon 690 』と組み合わせてAI環境を提供
『Snapdragon 855』は8個の『 Kryo 485 』, クアルコム社製SoC用GPU『 Adreno 640』 、クアルコム社製DSP 『Hexagon 690 』と組み合わせてAI環境を提供するとのこと。
この性能はファーウェイの『Kirin 980』やアップルの『A12 bionic』よりも二倍程度になるとのこと。
また新しいISPは以前に比べて同等の処理で電力を1/4程度しか使用しないとのこと。
『Snapdragon 855』は画面内指紋認証にも対応
『Snapdragon 855』は超音波エコーを利用した画面内指紋認証にも対応しているとのこと(3D Sonic Sensor)。
『Snapdragon 855』を搭載したスマホは2019年前半にサムスン電子から登場の予定
『Snapdragon 855』を搭載したスマホはサムスン電子が2019年前半に投入するとのことです。
いよいよ始まる5G体験の始まりといったところですが、まずは4Gと5Gのどちらにも対応したシステムになるようなので、本格的な5G時代にはまだもうしばらくかかりそうです。
なお、日本で投入されるのは2020年からになっての模様。
しばらく待つ必要がありそうです。