カーオブザイヤー2018(COTY2018)に中国・吉利傘下のボルボXC40
日本カーオブザイヤー2018(COTY2018)は中国吉利傘下のボルボカーXC40が受賞~ボルボ受賞は二年連続~
昨年に引き続き、今年の日本カーオブザイヤー(COTY)もボルボカーが受賞しました。
受賞したのはボルボのコンパクトSUVである『XC40』
ボルボが新しく開発した小型車用プラットフォーム「CMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャ)」を採用しており、収納力の多さと取り回しのしやすさを高次元で両立したモデルになっているとのことです。
日本カーオブザイヤー(COTY)の外国車受賞
日本カーオブザイヤー(COTY)の外国車受賞歴は
- 第3回(1982年) フォード/テルスター(マツダのカペラを基にしたものでカペラも同時受賞)
- 第34回(2013年) フォルクスワーゲン/ゴルフ
- 第38回(2017年) ボルボ / XC60
- 第39回(2017年) ボルボ / XC40
となっています。
実質的に3回(1982年のはマツダ車なので)ということになりますが、近年になって外国勢が増えてきています。
ボルボカーズは中国吉利(ジーリー/Geely)傘下の企業
ボルボは、正式にはボルボカーズと言います。
これはボルボの商用車部門と乗用車部門を分離したことによるもので、乗用車部門はボルボカーズといいます。
このボルボカーズですが、親会社は中国企業の吉利汽車(ジーリー/Geely)です。
李書福率いる吉利汽車(ジーリー/Geely)の業績をみてみよう
多くの人がそうとは知らず乗っていると思われますが、ボルボはすでに北欧ブランドの中国企業です。
ボルボカーズが日本カーオブザイヤー(COTY)を受賞するということは、中国車が受賞する日も近いかも
ボルボカーズは中国企業傘下のメーカーです。
それが、日本の名だたる自動車メーカーをおさえて、日本カーオブザイヤー(COTY)を受賞する・・・
もうすでにその程度まで中国の製造業は高まってきているということだと思います。
もちろん、XC40は中国の路橋工場で作っていますし、XC60は成都工場で作っています。
そういったクルマでも日本カーオブザイヤー(COTY)の対象になるくらいになっているということです。
これは、恐ろしいことだと思います。
もはや日本の製造業の勝ち残り出来る場は、高度な製造機械や、基礎的な部分で必要な電子部品や、その素材産業くらいになってきています。
現在、日本の自動車メーカーは数か月に一回は不正が報じられる状況です。
明らかに企業組織としての制度疲労を起こしており、かたや中国企業は自動化を推し進めて生産効率を引き上げています。
この調子だと日本の自動車メーカーは本格的にオワコンになるんじゃないか、という気がします。
日本製のスマホは技術革新の波に乗り遅れ、この10年でほぼシェアを消し去りました。
自動車も同じ道を辿らないとも限りません。
中国ではBMWやダイムラー(ベンツ)が過半出資で工場を手に入れようとしています。
(BMWはすでにブリリアンスチャイナとの出資比率変更を済ませていたはず)
欧州勢は中国で非常に高効率に生産することを狙っています。
こうした欧州ブランドの中国自動車が、日本に大量に輸出される未来がくるかもしれません。
アメリカブランドのiPhoneが中国の工場から日本に輸出されているように。
日本は、そろそろ腹を括った方がいいかもしれません。
以上。