ソフトバンクがエヌビディア(Nvidia)株を売却か?
ソフトバンク・ビジョン・ファンドがエヌビディア(Nvidia)株を売却する方針と報道が流れる
ソフトバンク傘下の投資ユニット、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが保有するエヌビディア株(NVDA)を来年にも売却する予定と伝えられれています。
SoftBank Plans Sale of Stake in Nvidia Next Year Bloomberg
ソフトバンク・ビジョン・ファンドはエヌビディア(Nvidia)株の4.9%程度を保有
ソフトバンク・ビジョン・ファンドはエヌビディア(Nvidia)株の4.9%程度を保有しています。
これは、報告ルールの対象になる5%をぎりぎり下回る株数だということです。
ソフトバンク・ビジョン・ファンドがエヌビディア(Nvidia)株に投資したのは2017年4月ころ?
ソフトバンク・ビジョン・ファンドは2017年4月~5月ころにかけてエヌビディア(Nvidia)株へ投資したものと思われます。
一部では「孫正義が損切りか」みたいなダジャレを言う人がいましたが、とりあえず今の株価水準ならば損切りではなく、若干は利益が出ています。
エヌビディア(Nvidia)の業績は?
エヌビディア(Nvidia)の業績は、直近で仮想通貨マイニング需要の減退から大幅に悪化しています。
在庫も積み上がっており、目先あまりいい材料が見当たらない状況です。
【NVDA】GPU大手エヌビディア/Nvidiaの業績と株価
孫正義氏はなぜエヌビディア(Nvidia)を売ろうと思ったか?
これは私見になります。
孫正義氏はなぜエヌビディア(Nvidia)を売ろうと思ったか・・・
それは、自動運転技術および人工知能技術のオンリーワン企業ではないことが見えてきたから、ではないかと思います。
2016年当時、エヌビディア(Nvidia)は人工知能と自動運転において、オンリーワン企業だと思われているところがありました。(実際、そんなことはないんですけどね)
エヌビディア(Nvidia)がなぜ人工知能の研究分野で多く利用されてきたかというと、CUDAなどGPUを利用した並列コンピューティングの研究・開発用プラットフォームが開放的だったことが理由だと思います。
しかし現在それを真似て、たとえばGoogleなどはTPU(Tensor Processing Unit)などで人気を集めていますし、猛烈な勢いで追撃してきています。
HuaweiやAMD、Intel、Qualcommなども開発を急いでおり、エヌビディア(Nvidia)の天下というわけではありません。
エヌビディア(Nvidia)株に投資している人たちのなかには
「自動運転もAI技術もエヌビディア(Nvidia)がなければ成立しない」
なんて言っている人もいましたが、あまりにも現実的でない主張でびっくりした記憶があります。
彼らは、夢を見ていたんでしょう。
とりあえず、自動運転やAIが次の時代を左右するものであることは確かですが、エヌビディア(Nvidia)がその時代にどの程度のポジションにいるかは定かではありません。
そのことに孫正義氏も気づいたのではないか、と個人的には思います。
これは、多くのエヌビディア(Nvidia)投資家が気づくべきことだと思います。
以上です。