【SIPRI統計】国家予算に占める各国軍事予算(国防予算)比率 中東編【グラフ】
SIPRI(Stockholm International Peace Research Institute/ストックホルム国際平和研究所のデータをもとに、国家予算に占める各国軍事予算(国防予算)の比率をグラフ化してみた。
今回は中東編です。
中東地域はいまだに緊張状態が続いており、国防予算比率は非常に高い水準で横ばい、やや漸減推移となっています。
とくにオマーンとサウジの軍事予算比率は非常に大きいことがわかります。
基本的にこれらの国はアメリカの兵器の輸出先としてオイシイ相手国です。
石油を売ったカネでひたすら軍備増強してくれます。
【SIPRI統計】国家予算に占める各国軍事予算(国防予算)比率 西ヨーロッパ編【グラフ】
【SIPRI統計】国家予算に占める各国軍事予算(国防予算)比率 極東アジア編【グラフ】
中東市場は、ロシアも兵器の輸出先としてとらえています。
もしアメリカが売らなければ、ロシアが売ることでしょう。
もしそうなれば、兵器の輸出先として中東市場だけでなく、米債の需要家としての中東市場、さらにはエネルギーの価格決定権なども失うことになります。
それを懸念して、アメリカは一部の暴虐な独裁者ともなかなか関係を切れずにいます。
これは今に始まったことではなく、サダム・フセインもパーレヴィもそういう役回りでした。
片方はオイタがすぎてアメリカに切られ、片方は国民によって放逐されます。
ある意味で、アメリカにとって中南米以上に裏庭化が進んだ地域といえるでしょう。