日銀のETF購入、損益分岐点は18500円近辺?
日本銀行は毎年6兆円規模で上場投資信託(ETF)を購入しています。
さてここで、日銀のサイトで日本銀行の上期財務諸表をみてみましょう。
金銭の信託(信託財産指数連動型上場投資信託)は30年9月末に217,590億円の簿価、 289,636億円の時価、 72,045億円の評価益となっていることがわかります。
また、日経新聞によれば、9月末時点の日銀保有ETFの比率は全体の4.3%とのことです。
これらの要素から
日銀ETFの損益分岐点は、おおよそ日経平均17700~18200円近辺(9月末日時点)ではないか
と思われます。(TOPIXが影響してくるので計算しにくいです)
そして、この10月以降にも日銀はガシガシ買い進めてますから、
日銀ETFの損益分岐点は日経平均18500ちょっとくらいになっているのではないか
と思ってみています。
計算が間違っているかもしれませんが、まぁ、だいたいで。
ちなみに昨年の1月にロイターが書いたこちらの記事では
日経平均1万6678円が2017年12月時点での日銀ETFの損益分岐点
だったということです。
まぁ、当たらずも遠からずといった感じで。
とりあえず、自分が言いたいのは日銀の損益分岐点がいつか、ではなくて、もうすぐ到達しそうだという話です。
もし株価が日銀ETFの損益分岐点を下回ってくると、マスメディアがまたワイワイと騒ぐんじゃないかなぁ
と思うわけです。
日銀の資産が劣化したとか、国庫に納めるカネが減ったとかそういう話じゃなくて
国民が損をしているとか、わかりやすく騒ぐような、そういう世論の誘導が行われるんじゃないかな?という気がしているわけです。
そうしたときに、日銀ETF購入の継続性に疑問符がつくかもしれないない、と思います。
とりあえず次の株価上昇時にはもうやめよう、という議論が始まる可能性はあります。
もちろん、それは株式市場にはネガティブです。
そこらへんは考えておいた方が良いと思います。
以上。