【7516】コーナン商事の業績と株価
今回は、大阪を地盤に全国にホームセンターを展開するコーナン商事の株価をみていきます。
まずはコーナン商事の会社説明から始めます。
コーナン商事の会社説明
コーナン商事は近畿圏を中心にホームセンター・コーナンおよびコーナンproを展開している企業です。
なお、コーナンの名前の由来は港南からきています。
コーナン商事の沿革
- 1978年 石油製品小売の港南株式会社が堺市にコーナン商事株式会社を設立、1号店・コーナン泉北店を開店
- 1996年 大証二部上場
- 2001年 大証・東証一部上場
- 2008年 創業事業の石油製品小売事業から撤退
- 2013年 社長の疋田耕造84歳が、同社の中国出身女性取締役荒川春子50歳の経営する会社との間で、総額1億円超の不明瞭取引を行っていた疑いが浮上、社長に疋田直太郎副社長が昇格。疋田耕造社長は取締役相談役に退く
- 2014年 PSEマークを取得せずに電気製品を販売していたかどで経産省に行政処分を受ける
醜聞「コーナン」50歳・中国出身女性取締役に溺れた84歳創業者の“晩節”…女性取締役は「功績もあります!告訴やめて」と言い張った 産経新聞
コーナン商事の店舗形態
- コーナン・・・一般向け商品からプロ向け商品まで幅広く揃えるホームセンター、売り場面積1000坪程度
- コーナンホームストック・・・エブリデイ・ロープライスを掲げるコンビニ型ホームセンター、売り場面積300坪程度
- コーナンpro・・・建築資材、塗料など職人向け製品を揃えた超大型店舗。トラックにフォークリフトで荷積みできるなどの特色。
コーナン商事のPB商品 ライフレックス LIFELEX
コーナンのプライベートブランドはLIFELEXといいます。
自分もいろいろ買ったことがありますが、良く壊れて難儀しました。
そのたびに脳内では、店内広告で使われる「コーナンダッタラコーナッタ♪コーナンダッタラコーナッタ♪コーナン♪」という中毒性のある歌がリフレインして、いろいろと悲しくなりました。
コーナン商事の業績
ここからはコーナン商事の業績について会社資料などをもとにみていきます。
(ここから下は2019年1月14日に書きました)
コーナン商事の2018年Q3決算の業績
https://twitter.com/chu_sotu/status/1084478035397509120
コーナン商事の2018年Q3決算の業績は売上6.2%増、営業利益17.1%増と好調
コーナン商事の2018年Q3業績 商品別
https://twitter.com/chu_sotu/status/1084478289354190848
商品別にみると、全てのセグメントで売上が増加
粗利益率はDIYが低下するも家庭用品、ペット・レジャー用品が改善
PB商品はNB商品よりも高い売り上げの伸びを示しており、部門売上に占める構成比も上昇
連結ベースで29.8→33.2%に改善している。
コーナン商事の2018年Q3業績 販売費および一般管理費などコスト構造
https://twitter.com/chu_sotu/status/1084478550877634560
コーナン商事の業績について、コスト面からみると人件費の伸びが前年比105.8%増とやや大きくなっている。
また、その他販管費は輸送コストの上昇などであろうか、109%増という大幅な伸びになっており、コスト上昇圧力強さをうかがわせる。
コーナン商事の株価
コーナン商事の株価はここもと堅調に推移。
日本株のメインセクターである電子デバイスなどが手掛けにくいなか、内需系の小型銘柄に物色が流れる傾向にあります。
円高メリットも受ける銘柄であり、国内の消費が大きく落ち込む状況でなければ買い安心感がある、とみている向きが多いように思われます。
PERは一桁台であり、業績が大きく悪化するのでなければ買い安心感があるとみている向きがあるのかもしれません。
メインリスクは不祥事の発覚など、企業統治上の問題。
息子さんの代になって改善したのかどうなのか。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定のスタンスをお勧めするものではありません。
投資においては自己責任で行っていただきますようお願いいたします。