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シクリカルセクターへの投資はタイミングが大事 村田製作所(6981)

前回は中国の通信機器大手ZTEについて書きました。

今回は電子部品のサプライヤー、村田製作所を題材に書きます。

前回も書きましたが、この業界は極めてシクリカルに動いています。投資するタイミングさえ間違わなければ、非常においしいです。

とりあえず、チャートをみてみましょう。

だいたいこの業界は、あたらしい通信規格がフル規格で登場する2年から1年半くらい前から株価が動き始めます。そこまでは軟調に推移します。

前回のパターンでいうと、3.9G(Wimax、LTEなど)みたいな中途半端な規格ではダメで、フル規格の4G(Wimax2、LTE-Advanced)の開始を待つ必要がありました。

今回の5Gでいえば、5Gモドキが始まるのは2020年で、モノホン5G開始は2022年を予定しています。(以前の記事でも書きましたが、5Gに乗り気の中国ですら2019年の5Gモドキ導入は諦めているようです。やはりタイミング的には2020年に5Gモドキ開始、2022年にモノホン5G開始、というスケジュールではないかと思います。)

 

5Gが2022年から開始するのであれば、2020年から2021年あたりにポイントが来るということになります。

(これには理由があります。4Gにせよ5Gにせよ、世界中が一斉に同じ時期にスタートするわけではないのです。各国の通信事業各社の懐具合にあわせて、導入のタイミングがズレます。このズレが重なる時期が、いちばん業績のモメンタムが改善します。5Gについていえば、このスケジュール通り2020年に5Gモドキを導入できるのは日米中韓などスマホ先進国だけで、欧州などは1~2年以上遅れる予定です。他の発展途上国ではさらに数年遅れます。スマホ先進国向けのモノホン5G需要と、スマホ後進国向けの5Gモドキ需要がちょうど重なるタイミングが、いちばん業績モメンタムが改善するポイントです。おいらはそれを2021年あたりだと予想しています。)

 

長期投資で回すのなら、このスケジュール感覚は大切だと思っています。

はやくbetしすぎると、新規格待ちで新製品が売れない、業績モメンタム下向き、一番悲観が蔓延する真っ只中でアホールドしなければならなくなります。

ヒジョーに精神的によろしくありません。

精神的によろしくない状態が続くと、ちょっとした上げ相場ですぐに手放してしまいます。

ですからリズム感はたいせつです。

「目標株価に到達したら買いだ」という人がよくいますが、株価よりも時間軸が重要です。

時間軸のずれた投資は、パフォーマンスを悪化させます。

その時点よりも業績が上がるか、下がるかが重要であり、割高か割安かはシクリカルセクターにおいてはさほど重要ではありません。どうせ業績予想はハズれますから。(もちろん、タイミングが良くてもバカみたいに高いバリュエーションなら見逃すのが吉ですけどね。)

 

 

 

一応、村田製作所の株価にネガティブに作用する材料を思いつく限り列挙します

  • 円高が急激に進行
  • 半導体一体型モジュール化の進展 ※1
  • スマホ販売激減
  • 研究開発費増加(とくに電池分野)
  • 台湾MLCCメーカーの実力向上 ※2
  • サムスン電子による大量生産
  • 世界的なバリュエーション調整
  • テポドン(笑)

※1 QualcommやHuawei、サムスンはその方向です。TDKがエプコスを売却したのも、たぶんこのためでしょう。

※2 Yageo expects profit trend to continue (Taipei Times)

 

これらの悪材料は、向こう二年間のうちにいくつか顕在化する可能性があります。

とくに新規格を前にした買い控えは深刻に作用するように思います。

すでに鉱工業生産からみると在庫増出荷増の第一象限にいますが、これが約一年半程度で第三象限に向かう可能性があります。

現状の株価は割安感が高まっています。

PERで見てもEV/EBITDAでみても問題ありません。

でも、それだけでは、長期投資では必ずいつかヤラれます。

(長期投資でファンダメンタルズ系指標をアテにしていいのは公益セクターとノンシクリカル消費財セクターくらいなもの。それ以外はモメンタムが重要だと思います。)

 

個人的には、2020年~2021年のどこかで本格的に良い買い場くるのではないか、とみています。

それまでは短期で回すことはあっても、長期目線で買うことはありません、たぶん。(むしろ戻りを売るほうが取りやすい。買い残多いしね。)

 

以上です。

とりあえず、これらは個人的な見通しです。投資は自己責任でたのんます。