チャイナユニコムの2017年決算 5G投資は2019年以降か?

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中国の通信大手三社のうちの一社China Unicom(中国聯合通信)と

中国の通信機器大手のZTE(中興通訊)の決算が発表されました。

両社の決算からは、5G投資の本格化が2018年には無いことが伺えます。

 

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とりあえず、見ていきましょう。

 

中国聯合通信(チャイナユニコム / China Unicom)

SEHK:0762 NYSE:CHU SSE:600050

以下の公式HPより重要なポイントを抜粋しております。

http://www.chinaunicom.com.hk/en/ir/presentations/pre180315.pdf

http://doc.irasia.com/listco/hk/chinaunicom/annual/2017/res.pdf

 

前年の業績が悪すぎたのもありますが、回復してきています。

特にCFの伸びが顕著です。

これは来る5G投資に備えて、しっかりと溜め込んでいるということだと思います。

 

チャイナユニコムは昨年8月、中国人寿保険、テンセント、アリババ、JD.com、Bidu、蘇寧雲商、光啓互聯、淮海方舟、興全基金、中国国有企業構造調整基金など14の戦略投資家から780億人民元(約1兆3000億円)を調達しました。

これは中国政府の進める混合所有制改革の一環であり、モデルケースとして同社が選ばれたものです。

この資金を用いて、2020年には工業のインターネット(Industrial Internet)の比率を15%まで引き上げていく方針だそうです。

 

 


 

(なお、混合所有制改革という聞きなれない言葉が出てきましたが、これは簡単にいうと、国有資本比率高い企業に対して民間資本を導入し、民間企業の経営センスを取り入れ、コーポレートガバナンスを改善し、債務バランスの改善を図り、供給側構造改革を進め、社会全体の進化につなげていこう・・・という取り組みです。

チャイナユニコムの混合所有制改革については、独立行政法人経済産業研究所

本格化する国有企業の混合所有制改革 チャイナユニコムの事例を中心に 関志雄経済産業研究所コンサルティングフェロー

が詳しいです。おすすめします。)


 

 

このように、チャイナユニコムは増資完了&FCFが潤沢なので、

チャイナユニコムにはめっちゃめちゃ手元資金があるわけですが・・・

 

2018年のCAPEX(設備投資額+修繕費みたいなもの)は、昨年と同様に低い水準です。

これはつまり、

ほとんど戦略的投資は行われない

 

と宣言しているようなものであり、向こう数年の戦略的投資とは5G投資なのですから、つまりは

「5G投資はまだ本格化しないよ!」

と言っているようなものなのです。

チャイナモバイルやチャイナテレコムの方針も見てみないと確定はできませんが、業界の方針としては2019年からの5Gは早すぎる・・・ということのように見えます。

先日のWMC2018(Mobile World Congress)では5G一年前倒し!などと勇ましい発言が相次いだみたいですが(ZTEのライバルHuaweiが世界初の5G 商用チップセットを開発 以前の記事参照)、通信業各社は5Gはまだまだ先とみているようです。

 

 

チャイナユニコムの方針を受けて、中国通信機器大手ZTEの株価は値下がりしました。

 

 

 

 

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次の記事では、このZTEについてみていきましょう。