三菱UFJ銀行、殺人容疑がかかるサウジ皇太子主催パーティーに三毛兼承頭取は出席とりやめ、吉川英一副頭取を派遣へ
ジャマル・カショギ氏殺害事件に絡み、サウジのムハンマド皇太子に疑惑の目が向けられています。
サウジ出身の反体制記者ジャマル・カショギ氏がサウジ領事館内で殺害された可能性
こうしたなか、三菱UFJ銀行の三毛兼承頭取はムハンマド皇太子主催の未来投資イニシアチブ(別名:砂漠のダボス会議)を欠席、代わりに吉川英一副頭取が出席するとのことです。
三毛頭取、サウジの会議に参加見送り 毎日新聞
日本を代表する大銀行である三菱UFJ銀行が、
「計画的殺人の共同謀議の首謀者なのではないか」
と容疑のかかる人物の主催する資金集めイベントに、吉川英一副頭取を出席させるとのことです。
なお、サウジ王族と懇意だったアメリカのトランプ大統領ですら、ムニューチン財務長官を同パーティーに参加させることをやめています。
トランプ政権、いよいよムハンマド皇太子を切り捨てか~ムニューチン財務長官、砂漠のダボス会議出席せず~
この状況で、副頭取の吉川英一とはいえ、幹部クラスの人物を派遣する三菱UFJ銀行はさすがだなぁと思います。
いえね、まだ容疑者段階ですし、証拠があるわけじゃありませんし、取引を継続したっていいじゃないか?
という意見があることはわかりますよ。
でもそれであれば、堂々と三毛兼承頭取が「砂漠のダボス会議」とやらに出席したらよろしいのです。
でも、三菱UFJ銀行は頭取の三毛兼承ではなく、副頭取の吉川英一をサウジに送る・・・つまり、
「この人ちょっと怪しいな?なんか風向きオカシイな?この人本当はヤバいひとなんじゃね?」
と思っているわけでしょう?
なのに、関係を切らずに関与を続けようとしている。
「この顧客はたくさんカネを持っている。関係を保っていた方が得になる。」
「今までの関係がパーになれば不都合があるかもしれない」
と三毛兼承頭取は考えているのでしょう。
三菱UFJ三毛兼承頭取のリスク管理意識
しかし、そういったリスク管理手法は非常に危ないと思います。
かつて日本の銀行は、反社、ヤクザ、暴力団との取引を膨らませて、世界的な非難を浴びました。
その後、それらの取引は間違っていたとして、コンプライアンス重視の姿勢を示しました。
しかし結局、今回の件でそれらが形ばかりの姿勢だったことが明らかになったと思います。
金脈の太い客は、ちょっと黒くても維持しよう
それが三菱UFJ銀行の姿勢なのでしょう。
もしこれが、まったくカネを持ってない相手だったら出席するでしょうか?しませんよね?
サウジの王族がやっている資金集めパーティーだから、三菱UFJ銀行は参加するんですよね?
三菱UFJ銀行(三毛兼承頭取)はESG投資を重視しているとか言ってますが、チャンチャラおかしいです。
人権意識も統治機構も、どうなってるのかさっぱりわからない国相手に融資を膨らませることのどこらへんがESGなのか。
三毛兼承頭取はしっかり株主に説明する必要があると思います。
以上。