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日本 鉱工業生産2018年02月在庫 その2

前回記事の続きです。

自分用の備忘録代わりに纏めます。

見にくいかもしれませんがご容赦ください。

ちなみに、前年同月比の在庫増加率を示しています。すべて季節調整前数字です。

青が在庫増加、赤が在庫減少です。一般的に、在庫減少の方が好ましいです。

それではみていきましょう。

在庫4

自動車排気ガス浄化用触媒が急増中。前述のファインセラミックスの項目との関係からみても、ディーゼル車の生産がヤバいことがみてとれる。

ベンゼンもカプロラクタムも在庫が大幅増加。それでも価格は上昇している。内外価格差のせい?

1,2-ジクロロエタン(二塩化エチレン)も増加。主たる用途の塩化ビニル樹脂は在庫適正。しかし、全体的には需給軟化方向。

アクリロニトリルは相変わらずの在庫減。

全体的に化学製品は在庫が軟化。ただし個別要素が強いので別々に見ていく必要があるはず。

インバウンド需要増加で売れ行き好調な石鹸、乳液、化粧品の類は、出荷の伸びほどに在庫が伸びない。生産が追い付いていない可能性。混合機、撹拌機などの生産が伸びていることから、設備投資がかなり活発化するはず。

石油製品の在庫は適正。

プラスチック、紙製品の在庫も大きな問題なし。

 

在庫5

繊維製品の在庫圧縮の動き継続

アパレルも在庫圧縮

タイヤも在庫圧縮

家具も時計ムーブメントも在庫圧縮

 

 

 

全体的に、意図的な在庫増局面ですが、なかには意図せざる在庫増を経験しているセクターもみえます。たとえばCMOSやDPF、通信用ケーブルや普通乗用車などです。銘柄で言うとソニー、日本ガイシ、古河電工、住友電工、フジクラ、マツダ、日産自動車など。

 

 

なお、元データは経済産業省のページから戴いております。

以上はあくまでも個人的な見解であり特定の投資行動をお勧めするものではありません。数字はなるべく正確であるよう心がけておりますが、間違った箇所などあるかもしれませんので、各自で確認するようお願いいたします。