400ギガビットイーサネット普及でサーバー需要拡大期待
2019年はいよいよ400ギガビットイーサネット普及へ
いよいよイーサネットは400Gに到達しました。
2017年12月6日に規格がIEEEによって制定された400ギガビットイーサ規格
2018年にはメラノックス・テクノロジーズ(Nvidiaがのちに買収)、MACOM(Applied Microを買収)などが早速対応するスイッチ類を投入
ブロードコムやジュニパー、そしてシスコも対応させてきており、2019年はいよいよ400ギガビットイーサ普及元年となってきています。
400ギガビットイーサは大量のデータ転送に不可欠
現在、ネットワーク・トラフィックは増大しつづけています。
この背景には、ネットフリックスなどの普及による動画コンテンツの拡大があります。
シスコの推計によると、動画コンテンツがトラフィックに占める比率は現状75%程度
これが2022年には4K8Kの普及により動画コンテンツ比率は82%にまで拡大
今後IoTやゲーム、5G通信需要、自動車の情報処理などに向けたトラフィック拡大で、
IPネットワークのトラフィック量自体も4.8ゼタまで増加すると予想されています。
こうしたトラフィックの増大は特に動画を扱うクラウドサーバーに多大な負担を与えており、さらなる構内ネットワークの増強が図られています。
400ギガビットイーサネット普及でサーバー需要・ストレージ需要が刺激されるはず
こうしたネットワーク増強の動きは、次にかならずストレージへの投資拡大をもたらします。
また、ネットワークの増強にあわせてサーバーを更新・増強する動きも出てくるはずで、
そうしたことから年後半から来年はかなりのサーバー需要が出てくるのではないか、と個人的にみています。
またインテルの動向もちょうどそのあたりでサーバー向けの低消費電力で高性能なCPUを投入してくると予定されており(実際のとこ遅れそうな気がしますが・・・)
現在のサーバー需要低迷は、こうした製品群が揃うまで待とう・・・という動きがあるのではないかと個人的にみています。
いわゆる待ちの状態にある、とみています。
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Nvidiaによるメラノックス・テクノロジーズ買収は400ギガビットイーサ普及に向けた布石
先日、NvidiaがInfiniBandで強みを持ってきたメラノックス・テクノロジーズを買収しました。
エヌビディア(Nvidia)がメラノックス・テクノロジーズ(Mellanox Technologies)を買収へ
同社はInfiniBandで培った開発力と顧客対応をベースに100GB超のイーサネット分野にも入り込んできており、Nvidiaがこの分野に注目しているのは明らかだと思います。
Nvidiaは近年、サーバー向け需要を重要な戦略ターゲットとしており、そうした戦略とも符合する買収だったといえます。
GoogleのStadiaも400ギガビットイーサが重要
また、GoogleのStadiaなどのようなクラウドゲーム分野も多大なネットワークトラフィックを発生させることが容易に予想されます。
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Googleの発表したStadiaは、これまでのネットゲームと大きくシステムが異なります。
これまでのオンゲーは入力信号と当たり判定、位置情報などをパケットで送っていただけでした。
ネットワークへの負荷は小さくしていました。
ですが、クラウドゲームは映像と音の情報を送受信します。
当然、非常に大きなトラフィック発生します。
これをスムーズに処理するためには、クラウドサーバー自体の性能もさることながら、構内ネットワーク自体の増強も不可欠になります。
ストレージもかなり増強されるはずです。
かなりの需要拡大が期待できます。
なんだか、市場参加者の多くは半導体産業全体に対してメチャメチャ弱気な人が多いように見えます。
個人的には、2020年以降のテクノロジーにかなりワクワクしています。
米中貿易戦争だとかいろいろと語っている人が多いですが、半導体需要で一番重要なのは
「おもしろいことや目新しい体験が提供されるかどうか」
です。
そこに在庫循環が絡んできます。
過度に悲観的な人が多い状況は、チャンスだと思います。
以上です。