5G相場は理想買いから現実買いへ~現在は設備投資関連(ザイリンクス、アンリツ、キーサイト)主導で上昇
5G相場がいよいよ本格的に始まる
ここもと、5G関連銘柄が大きく出来高を増やして動いてきています。
これまで理念や理想、夢が語られるわりに開発コスト増などで利益成長がさほど芳しくなかった同業界ですが、ここにきて決算に5G関連の利益が反映される例が相次いでいます。
いよいよ本格的に5G関連相場が始まったかな、という感じがします。
まずは設備投資関連の5G相場から始まる
ここもと、5G関連の設備に関連した銘柄が好決算を発表しています。
これまでは開発コストが先行していましたが、ここにきて利益に繋がってきています。
ザイリンクス XLNX
プログラマブル半導体を展開するザイリンクスXLNXは、中国・韓国の5G設備向け需要が拡大、オプティカル向けにも販売を増やしました。
株価はぶっとんでます。この相場環境でもおかまいなしです。
コーニング GLW
特殊ガラス大手のコーニングGLWも5G向けにバックボーンの増強が進んでいるとしてオプティカル事業部門の利益見通しを引き上げ。
スマホ端末向けには業績が芳しくありませんが、株価は大崩れせずにとどまっています。
アンリツ 6754
また5Gテスターなどを展開するアンリツ(6754)は、30日発表の決算で前年同期比で売上14.2%、189.4%の営業増益を達成。今期見通しも引き上げています。
株価はこの記事を書いている1月31日、16%の上昇を示しています。
キーサイト・テクノロジーズ KEYS
こうしたことから、決算はまだですが、テスター大手のキーサイトテクノロジーズなども高値を更新中
【KEYS】キーサイト・テクノロジーの業績と株価~5G用テスター大手
とりあえず、全体的に設備投資関連が非常に力強い動きになっています。
5G相場に対する見通し~設備投資関連は今年、来年にピークか?
個人的に、この5G相場は大きく育つと思っています。
非常に簡単な、誰でも稼げるような初心者向け相場になるとみています。
ただ、さすがに設備投資関連を買い上がるのは怖いところ。
バリュエーションも何もかも吹っ飛んでます。
過去の安値からの上昇率も高く、たぶん今年か来年にはピークを打つ相場でしょう。
だいたい3Gでも4Gでもそうでしたが、設備投資関連は先んじて上昇し、先んじて落ちます。
5G相場に対する見通し~電子デバイス、アプリ関連に移行へ
5G相場の中心は、今後電子デバイス、アプリ関連に移行するものと思われます。
いま世界的にスマホが売れていないのは、5Gへの移行を控えての動きという部分もあります。
この端境期的な状況は、実際に5Gが始まりだすと正の回転に切り替わります。
そのあたりで、設備投資関連から、より消費財に近いところへと波及しバトンタッチが行われるのが、向こう2年かと思われます。
まずは電デバ、さらに5Gを使ったアプリへと物色の矛先は移ります。
その後はアプリの負荷にあわせて電デバ関連も求められる水準が上昇、良い循環に向かうでしょう。
たぶん、このセクターでは向こう5年で株価底値の3~5倍程度になる銘柄が続出すると思われます。
5G相場に対する見通し~押したところはしっかり買う
相場には必ずうねりがあります。
いくら将来的な業績拡大がほぼ確実であったとしても、その業績を眺める人の心は揺れます。
高値を買い進む必要はなく、しっかりと稼げるポイントを見つけていけばいいと思います。
自分は昨秋に書いた以下のコラム記事で
設備投資の循環はピークをとっくのとうに過ぎてきています。今の循環ペースを保つなら、景気の底はあと半年先から9カ月くらい先だと思います。あとは、株価がそれをどの程度先取りして底入れするか、という話。もしアメリカの一部の銘柄が大きく下落して世界全体の株式を道連れにするのなら、いい銘柄を仕込むチャンスだと思います。セクター的には、先んじて下げている電子部品、半導体が良いと思います。とくに5GやEVなどに関連するところがいいでしょう。こういったセクターを向こう半年~一年かけて、しっかり拾っていくと良いと思います。以上です。
と書きましたが、まさにその状況になったと思います。
昨年末は本当に美味しい状況でした。
まだ世界的に相場をブレさせるイベントはいくらでもあります。
そうしたたびに、人の心は動きます。
そこは、チャンスだと思います。
以上です。