18年5月26日午後 ドイツと中国が一帯一路、自動運転、イラン問題で共同戦線

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


16時36分

トランプ大統領:ZTEに13億ドル罰金要求-事業継続の条件公表

イランと北朝鮮へ米国製通信機器を不正に密輸していた件で2016年に制裁を受けたZTEですが、一度目は罰金の支払いでアメリカからのお許しを得ることができました。

しかしこの会社、罰金を支払ってゴメンナサイしたあとに、不正行為に加担した従業員に巨額の報奨金を支払うなどしていたことが発覚。二度目の制裁措置を受けることになり、米国からの部品供給を止められてしまいました。まさに存亡の危機です。

今回、中国政府と米国政府が交渉することで、取締役の退任や罰金支払いなどを条件に制裁解除を認められることになりそうです。ただ、上院を中心にアメリカでもこの和解に反対する声が多数あります。

「クアルコムとNXPのM&Aを円滑に進めるためにZTEへの制裁を解除する」

のは間違いだ、と多くの議員が怒っています。今後もし三度目の不正が明るみになれば、もうその時は救いようがなくなると思われます。

ちなみに、ZTEへの規制が入った当初3月22日に、おいらは中国政府が独禁法審査を盾に交渉を進めることを予想していました。誰か褒めて\(^o^)/

https://twitter.com/chu_sotu/status/976889697577267200

 

Miner Grupo Mexico blames freight train derailments on ‘sabotage’

メキシコの鉱山&インフラ大手Grupo Mexicoですが、鉄道を脱線させられてしまうなど、麻薬カルテルや犯罪組織の仕業と思われるサボタージュに遭っているそうです。ベラクルス港と中央高地とを結ぶ鉄道ということですから、農産品を中心としたものでしょうが・・・他の産業にも影響しないか注意が必要です。

 

米サイト一部閲覧不能に EUのデータ新規制施行

先日5月24日の記事でも書いたGDPR(一般データ保護規則)ですが、やはり「EUの連中めんどくせぇからブロックしよう」という動きが出ているそうですw 中堅企業にとっては、やっぱそれ以外にないのかもしれません。。。

 

 

 

習近平国家主席・メルケル独首相が会談、一帯一路とイラン核合意、自動運転技術開発で協力

習主席、メルケル独首相と会談=北京

習近平、メルケル イラン核合意の支持で一致

中国、独と自動運転で協力 対米貿易摩擦を意識

個人的見解:急遽決まった今回のメルケル独首相の訪中ですが、会談の中身が見えてきました。どうやら議題の中心はイラン問題、そしてイランもしくはロシアを経由することになる一帯一路についてのものだったようです。また自動運転における独中の連携についても語られたようで、ようするに、米国に対するアテツケみたいな会談になったようです。

ドイツのスタンスが良くわかったように思います。ドイツは、今まで密接だったアメリカから距離をとり、中国とのあいだでバランスをとろうとしています。トランプ大統領は対中国、対イランなどでドイツに協力を要請しているようですが、じきに上手くいかなくなるかもしれません。

ちなみに、ドイツ証券取引所(XETRA 在フランクフルト)は上海証券取引所、中国金融先物取引所と密接に行動しています。人民元建て債券などの流通市場を作ろうとしています。聞いた話なので正しいかわかりませんが、上海証取のシステムはドイツ証取と同じものを使っているので統合しやすいのだとか。

アメリカは、今のままジャイアンをやっていたら、そのうちみんなからハブられるのではないか・・・そのときスネオの日本は大丈夫なのか?という不安があります。

 

「JDドットコム」がドイツと中国を鉄道でつなぐ初の“移動倉庫”を始動 WWD …

中国のネット通販大手JD.comがドイツと中国を鉄道でつなぐ自社流通網を構築したそうです。

個人的見解:これも上記の内容と通じるものがあります。沿線となるのはポーランド、ベラルーシ、ロシア、カザフスタンです。特に後者の二か国はロシアとその同盟国であり、米国とは距離感のある国です。

ユーラシア大陸はかつてシルクロードで結ばれていました。おいらが保育園児の頃は、NHKでシルクロードの特集をやってまして、お爺ちゃんと一緒に陰気な音楽漂うその番組をみていました。習近平指導部が推し進める一帯一路は、まさにそのシルクロードをなぞるプロジェクトです。

で、このシルクロードの最重要拠点が、じつはイランであり、イラクなんですね。もちろん、ジョージア(グルジア)なども重要なんですけど、まぁ、イランとかイラクてのは、西と東の文明の結節点、海と陸の結節点みたいな感じなわけです。

現在進行している一帯一路構想もこの流れを引き継いでいます。鉄道敷設や港湾建設などイランで行われているプロジェクトが非常に多い。

語ると長くなるので結論にとびますが、この一帯一路が実現すると、中国とドイツは繋がります。と同時に、朝鮮半島とイランも繋がるんです。いくらアメリカが海上封鎖をしようとも、大陸の内側をてくてくと移動できるわけです。

非常に忌々しき事態になってきていると、おいらは思います。その計画にドイツがのりのりなあたりも、非常に忌々しき問題です。美的集団(MIDIA)にKUKAを売っちゃったり、自動運転技術で中国企業とべったりくっついてみたり、ドイツはメルケル政権下で中国と繋がり始めています。

CIAはいまごろ、メルケルの男性スキャンダルとか探ってるところだと思います(笑)