昨晩のNY市場はほぼ全面安でした。
この下げの原因を「トランプ政権がアルミ・鉄鋼輸入に対する高率関税を導入すると発表したからだ!」と論調する記事が多いように思います。
株価 500円以上値下がり トランプ大統領 鉄鋼に高関税で NHK
<東証>一時620円超の下落 トランプ氏輸入制限表明受け 毎日
でもそれ、本当でしょうか?
S&P500種のチャートをみてみましょう。
典型的なヘッド&ショルダーになっています。
もう少しアップしてみてみましょう。
いかがでしょう?
トランプ政権によるアルミ・鉄鋼への特別関税の観測が流れたのは、昨日のトレーディングが始まる二時間ほど前です。ロイターなどが確報として流したのは日本時間夜中1時過ぎくらいだったかな?
とりあえず、市場の多くの人はトランプ政権の政策で動いただなんて思ってません。多くの人は「ようやくか」と思っています。たぶん。
個人的には、今回の下げの原因はリズム感です。
チャートをみてわかるとおり、単純にリズム感がよかっただけです。
Head & Shoulderなカタチを細かく作り続けているだけです。
2740を割れたら2700までは真空地帯、2700を割れたら2650、
2650を割れたら2525あたりまで真空地帯なのです。
そして、2525あたりを割れてくると、先日も載せたチャートですが
・・・フリーフォール状態ですね?(笑)
今はこの、リズム感のいい下げが心地よく響いているのです。
このリズムが何らかのポジティブノイズで掻き消されるまでは、止まらないのかもしれません。
新規失業保険申請件数が48年ぶりの低水準になろうが、ISMが市場予測を上回ろうが、その程度のポジティブノイズでは下げトレンドは変わりませんでしたから、よっぽど大きなニュースでもなければ、この流れは変わらないかもしれません。
お気をつけて。
by中卒くん