ファーウェイ(Huawei/華為技術)2018年売上高は前年比21%増~スマホ販売は2億台突破

ファーウェイ(Huawei/華為技術)2018年売上高は前年比21%増~スマホ販売は2億台突破

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)の2018年売上21%増、スマホ販売2億台

孟晩舟CFOがトランジットで立ち寄ったカナダの空港で逮捕されたり、米政府による調達禁止命令が出たりするなど、さまざまな逆境のなかにあるファーウェイ(Huawei/華為技術)。

華為技術(ファーウェイ/Huawei)の孟晩舟CFO(英語名Cathy Meng)、カナダで拘束される~対イラン制裁に違反か?

 

ですが、そういった状況にもかかわらず、

2018年のファーウェイ(Huawei/華為技術)の売上は前年比21%増と好調、スマホ販売も2億台を突破したことが明らかになりました

Huawei sold 200 million phones in 2018

Huawei expects 21% revenue rise despite ‘unfair’ treatment

 

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)は通信機器販売が好調

ファーウェイ(Huawei/華為技術)は、日本ではHuawei Mate 20 proなどのハイエンドスマホがアップルなどに比べて格安であるなどとして人気ですが、実際のところ稼ぎ頭は通信機器の販売となっています。

ファーウェイ(Huawei/華為技術)は4G向け通信機器では世界首位クラス。

次世代通信規格5Gでもファーウェイ(Huawei/華為技術)は当然トップ企業となっており、こうした通信機器の販売が好調に推移したことがファーウェイ(Huawei/華為技術)の業績向上に繋がっているようです。

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)の業績好調の背景には中国政府のODA予算の存在?

詳しい数字は後日出てくるので、それまではある程度憶測ですが、中国は近年アフリカなどの発展途上国などにヒモつきODAなどを増やしています。

こうした政府開発援助のなかには通信インフラの整備なども含まれており(先日のパプアニューギニアの件など)、ODA予算の存在がファーウェイ(Huawei/華為技術)の通信設備事業好調の背景にある可能性があります。

パプアニューギニアが中国製通信設備を採用へ~米政府の意向を無視~

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)はハイエンドスマホHuawei Mate 20 proなども売れている

目下、ハイエンドスマホ業界で無双状態にあるのがHuawei Mate 20 proです。

世界中のデジタルデバイス関連のレビュー記事で軒並み高評価。

AnTuTuスコアもかるく300000を超えており、これはiPhoneの最新機種とHuawei Mate 20 proなどハイシリコンSoC Kirin 980搭載機種のみ。

世界中で大ヒット商品となっており、ファーウェイ(Huawei/華為技術)のスマホ事業のブランド向上につながっているようです。

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)のスマホ販売2億台実現の背景には、格安ラインナップの存在

しかし、当然ながら世界中でこんなハイエンドスマホが2億台も売れるはずもなく、ファーウェイ(Huawei/華為技術)のスマホ販売の主力は今も昔もミッドレンジ以下です。

たとえばHUAWEI nova lite 2などは2万円台から買えるスマホですが、メイン1300万画素と200万画素のダブルレンズカメラ、超ワイドディスプレイ、指紋認証など搭載

バッテリー容量が3000mAh、内蔵メモリ32GB、microSDカードも使えるので拡張性も十分という必要十分すぎる性能で2万円台半ばです。

また、新興国向けにはさらに低価格のものもラインナップするなどしており、こういった製品で販売台数を稼いでいます。

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)は5Gに向けた端境期を通信設備需要と4G格安端末売上でカバー

現在、5G開始に向けた端境期がやってくると多くのスマホメーカーが身構えています。

5G開始前に買い控えが起きるのではないか、という警戒感です。

ファーウェイ(Huawei/華為技術)はこれに対して、5G設備と4G格安端末をばら撒く戦略を推し進めています。

5Gへの端境期がくるといっても、4G向けの端末需要はアジアやアフリカの発展途上国で伸びますから、実際には先進国で落ちた分を新興国がカバーするとみられています。

ファーウェイ(Huawei/華為技術)はこの部分を大きく刈り取るラインナップを揃えており、そこがアップルとの大きな違いです。

 

 

ファーウェイ(Huawei/華為技術)とアップルの経営を比較してみてみると、顧客が求めるものを提供することの大切さがよくわかります。

Appleのように、既存の信者からがめつく搾り取ることしか考えない経営では、早晩行き詰まるのは見えていました。

ぶっちゃけ、アップルの業績悪化&株価急落は完全に予見可能だったハズ

とりあえず、いまのAppleを見ていると、ざまぁみさらせ、としか思えません。

以上。