G20開幕~米中首脳会談を予測~いよいよ習近平とトランプのサシの交渉実現へ

G20開幕~米中首脳会談を予測~いよいよ習近平とトランプのサシの交渉実現へ

 

 

G20開幕~市場の注目は米中首脳会談に集まる

いよいよG20が開幕

今回はアルゼンチンのブエノスアイレスで行われます。

今回のG20ですが、日本にとってはロシアのプーチン大統領との領土交渉があったり

サウジ人記者ジャマル・カショギ氏殺害に関わった可能性を指摘されているムハンマド皇太子が出席したり

それに不快感を覚えたホスト国のアルゼンチンとフランスのマクロンがムハンマド皇太子の責任を追及する動きをみせたりと

まぁ、いろいろと小粒なものはあるにせよ、市場の注目はただ一点・・・トランプと習近平の米中首脳会談の行方に集まっていると思います。

 

 

米中首脳会談~米国側の要求は?

米中首脳会談ですが、先日のAPECでペンスが発言した内容をもとに、米国側の要求をまとめておきます。

大まかに言って以下になります。

  1. 市場を開放すること
  2. 技術移転を強制するのをやめること
  3. 知的財産保護の強化・技術の窃盗をやめること
  4. ハイテク産業補助・育成策(中国製造2025)の廃止

 

米中首脳会談~中国側のG20前の反応は?

これらアメリカ側からの要求に対し、中国側の反応は以下のようになっています。

なお、これらは米国側への返事ではなく、中国がここもと出している諸政策のなかで高官が発言した内容などももとにしています。

(出典をいちいち探して書くのダルいんでだらだら書きます)

1.市場解放は積極的に推し進める

2.技術移転を強制はしていない・・・少なくとも中央政府はそういったことはしていない。地方政府レベルでやっているなら、中央政府に言ってくれればいい。ちゃんと取り締まる。

3.知的財産保護の強化、技術窃盗をやめること・・・技術の窃盗はしていない。

4.ハイテク産業補助・育成策(中国製造2025)の廃止・・・これについて明確なスタンスは示されていない。

 

米中首脳会談~中国側は中国製造2025の廃止は今回呑めないはず

1と2はまぁ、解決できる内容だと思います。

3は、プライドの絡む問題なので、中国としては過去の技術窃盗を認めたくないと思います。今後は控えていく方針ではないでしょうか。

 

一番のキモになるのは4の産業政策に関してだと思います。

個人的に、これに関してはまったく期待が持てません。

中国は、産業政策を変更するとは思えません。

ついこないだ全人代で決定した内容を習近平が単独で崩せるとも思えませんし、じゃあ上層部でなにか集まって話をしているような報道があったかというと、ありません。

たぶん、まだ共産党内のすり合わせもできてませんし、4に関してはアメリカ側が納得するような回答はできないでしょう。

 

 

米中首脳会談~しかし、米国が一番注目しているのは中国製造2025であるという事実

中国側は中国製造2025の変更に応じるつもりはなさそうですが、米国が一番注目しているのも、この中国製造2025です。

 

中国製造2025に関しては、以下の記事でふれています。

まだ中国製造2025などというキーワードが跋扈する前に書いた記事ですが、まぁ、だいたい今の状況はこの頃からみえていたことがわかると思います。

関連:中国:周辺諸国裏庭化のための半導体投資 その1

この記事の2週間後くらいに、米中貿易戦争が勃発します。

関連:世界は陰謀でまわってるぅ~~米中貿易戦争~~

 

アメリカが、中国の製造業補助金にセンシティブになっていることがよくわかります。

ここで妥協できなければ米中貿易戦争はおわらないでしょう。

 

 

 

米中首脳会談~産業政策分野で歩み寄りは期待できず

中国は自国内ですべての半導体を自給したいと思っています。(現在、中国は大部分の半導体を輸入に頼っており、輸入額は原油などエネルギーよりも上です。)

アメリカにとっても半導体は非常に重要な製品です。

インテル、AMD、マイクロン、ウェスタンデジタル、テキサスインスツルメンツ、ブロードコム、クアルコム、エヌビディア、ザイリンクス、スカイワークス、アナログデバイセス・・・みんなアメリカの企業です。

これらを中国が内製化してしまったら、米国の産業に大きな影響が出てしまいます。

ずっとアメリカの製品を買わせるためにも、中国の隆盛はどうしても押さえておきたいのが米国側の望みです。

短期的な貿易不均衡是正だけでなく、長期的に見た場合の貿易不均衡是正もみていかねばならないのが現実です。

これをG20にあわせた米中首脳会談で実現できるとは、到底思えません。

 

 

 

米中首脳会談~株価が軟調推移で交渉軟化も、結論はもちこしか

たぶん、今回は結論持ち越しだとみています。

株価がここにきて軟調に推移しており、トランプ大統領に市場が催促し始めています。

自分は以前から書いていることですが、トランプ大統領は株価を見て判断しています。たぶんw

トランプ大統領は超絶チキンだった件~米国市場に株安波及で習近平と電話会談~

今回、米国株価はピークから下げているとはいえ、FRBの援護射撃でやや持ち直しています。

パウエルFRB議長講演~「政策金利は中立金利のすぐ下」と発言~利上げ打ち止め時期前倒しか?~

今の市場の雰囲気なら、トランプ大統領はびびってないでしょうから、習近平に妥協することはないんじゃないか?と個人的にはみています。

 

 

まぁ金曜日の市場で暴落して催促すればトランプ大統領の気も変わるかもしれませんが(笑)

 

以上です。