【ETF投資】インデックス運用における注意点
質問箱に以下のような質問がありました。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1077047276055318530
「インデックス運用で何か気をつけるべきポイントはありますか?」
という質問です。
いつも質問箱のご利用ありがとうございます。
とりあえず、質問箱内で回答しましたが、書ききれなかったことを追加して書きたいと思います。
自分が考えるETF投資などインデックス運用における最重要ポイントとしては以下があります。
- インデックスにはゴミが混ざるのが当たり前
- どうしてインデックス運用を選んだのかを自己認識
- 景気にも相場にも波があることを理解しインデックス投資
とりあえず、ひとつひとつみていきましょう。
ETFなどのインデックスにはゴミが必ず混ざっているという大原則
インデックスには、間違いなくゴミが混ざります。
たとえば、明らかにバリュエーション的に割高で、下げトレンドを形成している銘柄が、指数ETFには混ざっている可能性があります。(その逆もあります)
たとえば、明らかに経営がク〇ッタレな銘柄が混ざっていることもあります。
もうすぐ倒産しそう、みたいな会社です。
または、マザーズなどの銘柄ですと、それこそヤヤコシイ連中との付き合いが懸念されるようなハコ企業も見受けられます。
こういったゴミが混ざる確率は、新興市場や新興国ではより大きくなりますが、先進国の市場だからといって全くないわけではなく、むしろよくある話です。
これは今までもそうでしたし、今後もずっとそうでしょう。
重要なのは、こういったゴミが混ざることを納得して投資を出来るか、という点です。
2.どうしてETFによるインデックス運用を選んだのかを自己認識
なぜわざわざゴミが混ざることを理解しつつETF運用にしたのか、それを自己納得することは大事だと思います。
- 忙しいし個別銘柄の動向を追うだけの余裕はないから
- 投資で稼ぐことよりも家族との時間を優先したいから
- 長期で見たらインデックス投資は債券投資よりリターンが大きいから
人によっていろいろな理由があるでしょうが、どれも立派な理由だと思います。
そういった目的が達成できているのなら、損をしたっていいじゃないですか。
損をしても「インデックス投資ってそもそもそういうもの」と捉えればいいのです。
細かいことが気になるのなら、性格的にインデックス投資は向いていません。
(自分は細かいことが気になるので、インデックス投資はしたくありません)
景気にも相場にも波があることを理解してETFなどのインデックス投資
株式市場にも債券市場にもうねりがあります。
かならず上がり続ける景気はありませんし、下がり続ける景気もありません。
基本的には好景気と不景気を繰り返しながら、世界経済は右肩上がりで拡大します。
その恩恵を長期的にみて行うのがインデックス投資です。
ですから、
「ETFはいつ買っても問題ない」
という人もいます。
しかし個人的にはそれは効率が悪いと思います。
たとえば日本の90年代のバブルのピークにETFを買ったなら(当時はETFなんてありませんでしたが)、いまだに含み損を抱えた状態です。
約30年程度たちますが、人生がせいぜい100年ちょっとしかない&社会人期間が50年程度しかないことを考えると、30年というのは非常に大きな時間です。
その期間をずっと含み損に耐えながら生き続けるなんて、かなり精神的にキそうに思います。
とりあえず、ここらへんは人によると思います。
長期的な損失を抱えながらでも黙々と積み立て投資をしていけるような精神的にタフな人は、いつでも目を瞑ってインデックス投資を繰り返したらいいでしょう。
でも、あまりにも長期にわたる含み損が嫌なようなら、景気のうねりを利用してインデックス運用の対象としているETFのバランスを変化させたり、ポジションを動かしたらいいと思います。
ただそれをやりすぎると、結局個別運用と変わらなくなるのですが。
とりあえず、ETFを利用したインデックス運用におけるまとめとしては・・・
結局のところ、自分の性格にあわない投資手法、ポジションの組み方はやめておきましょう、ということです。
投資をして気分悪くなるような投資手法はダメです。つづきません。
むしろ、ちょっとの損でも気になるなら投資すら行うべきではありません。
重要なのは投資ではなく、金持ちになることでもなく、気分良く生活できることのはずです。
そこを履き替えてしまうと、お金を稼いだとしても、人生はきっと貧しくなります。
自分の人生において重要なものが何なのか、そこを見極めたら良いと思います。
偉そうになりましたが、以上です。
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