トランプ大統領の『国境の壁』建設は、そんなにおかしなことなのか?~一般教書演説で論理的に説得~

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トランプ大統領の『国境の壁』建設は、そんなにおかしなことなのか?~一般教書演説で論理的に説得~

 

トランプ大統領がメキシコとの国境に『国境の壁』を建設すると主張しています

トランプ大統領は大統領就任以前から、メキシコとの国境沿いに『国境の壁』を作ろうと主張しています。

その目的は以下のようなものです。

  1. メキシコからアメリカへの密輸を防止
  2. メキシコからアメリカへの密入国を防止
  3. 建設に伴う資材の利用、労働力の利用による景気浮揚効果

 

トランプ大統領による『メキシコとの国境の壁』問題~景気浮揚効果はすでに考慮外

このなかで、3の景気浮揚効果はすでに意味をなくしています。

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トランプ大統領が就任してからもアメリカ経済は順調に拡大を続けており、雇用はすでに相当程度逼迫。

失業率も記録的な低水準、労働参加率は高すぎて、これ以上いくと賃金上昇にブーストがかかりかねません。

【統計/月次】雇用統計関連(非農業部門雇用者数 失業率 平均時給)【グラフ】

【統計】米国の労働参加率・男女別・Prime Age(25~54)【グラフ】

鉄鋼などはすでに関税措置によって国内価格がかなり高騰していますので、これ以上の価格上昇は却って景気に下押しとなります。

唯一セメント価格にはメリットがあるでしょうが、トランプ大統領は現在、民主党への妥協で「国境の壁」の建設にコンクリートを使わない鉄鋼によるフェンスを提案しており、これであればセメントの需要にはあまり効果がないでしょう。

とりあえず、景気浮揚効果としての「国境の壁」建設の意図は、現在はほとんどない、と思われます。

 

 

 

トランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』で麻薬密輸を防止

トランプ大統領は、国境の壁を建設することで密輸を阻止したいと言っています。

この密輸ですが、具体的にいってしまえば、中南米産の麻薬です。

一般教書演説では以下のように触れられています。

トランプ大統領一般教書演説:President Trump’s State of the Union address: transcript

Tens of thousands of innocent Americans are killed by lethal drugs that cross our border and flood into our cities, including meth, heroin, cocaine, and fentanyl.

メタドンやヘロイン、コカイン、フェンタニルといった違法ドラッグによって何万人もの罪なきアメリカ人たちが死んでいる・・・

お兄さんをアルコール中毒でなくしたトランプ大統領にとっては、薬物やアルコールは悪魔です。

こういったものの蔓延を許す気はありません。(しかし風俗嬢との黄金シャワープレイはOKのようです。)

 

 

 

トランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』で麻薬密売人やMS-13などのギャングを阻止

また、トランプ大統領は麻薬だけでなく、『メキシコとの国境の壁』を用いて、麻薬密売人も阻止したいとしています。

こうした麻薬密売人は高度に組織化されており、それが中南米地域で跋扈しているマラ・サルバトルチャ(MS-13)などの資金源となっていると言われています。

移民キャラバン隊が米国境に到着~背景にマラ・サルバトルチャ(MS-13)とLA18の抗争激化

メキシコとアメリカとの国境を越えて多くの中南米の人々が密入国をしています。

こうした人々は不法移民として米国で働きますが、しかし何らかの理由で職にあぶれたりすることもある。

こうして失業したり、低賃金で不満を燻らせている人々に、MS-13マラ・サルバトルチャなどのギャング集団は近づきます。

そして、麻薬の密売人に仕立て上げるわけです。

密売人はアメリカの各地で麻薬を売りさばきます。

アメリカは所得水準がメキシコなどより遥かに高いですから、高値で麻薬が売れます。

そうやって稼いだMS-13マラ・サルバトルチャなどのギャング集団は、そのカネを使って今度は中南米で暴力組織を形成。

住民からシノギを徴発したり、他の集団との抗争事件を起こしたり、人身売買や麻薬製造をしたりなどやりたい放題あばれています。

そうしたギャング組織が跋扈する不安定な治安状況を嫌気して、アメリカへの移民をしようとする人々が増えています。

ひじょうに悪循環の状況です。

 

さきほどからも書いているとおり、MS-13マラ・サルバトルチャなどの集団の資金源はアメリカです。

トランプ大統領は、そうしたギャング集団の資金源となっているアメリカへ、麻薬を流入させないように、麻薬組織を入国させないように、不法移民を流入させないようにと主張しています。

そうすることで、中南米諸国の安定にも繋がるとしています。

これに反対する民主党って、いったい何様のつもりなんでしょうか。

トランプ大統領は一般教書演説のなかで以下のように述べています。

The savage gang MS-13 now operates in at least 20 different American states, and they almost all come through our southern border.

Just yesterday, an MS-13 gang member was taken into custody for a fatal shooting on a subway platform in New York city. We are removing these gang members by the thousands, but until we secure our border, they are going to keep streaming right back in.

Year after year, countless Americans are murdered by criminal illegal aliens. I’ve gotten to know many wonderful angel moms and dads and families. No one should ever have to suffer the horrible heartache that they have had to endure.

 

 

トランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』を批判する民主党は論理的に破綻していると思う件

民主党はトランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』を徹底的に批判しています。

しかし、トランプ大統領が一般教書演説で指摘している通り、彼らは論理的に整合性のないことを主張しています。

No issue better illustrates the divide between America’s working-class and America’s political class than illegal immigration. Wealthy politicians and donors push for open borders, while living their lives behind walls and gates and guards.

Meanwhile, working-class Americans are left to pay the price for mass illegal immigration, reduced to jobs, lower wages, overburdened schools, hospitals that are so crowded you can’t get in, increased crime, and a depleted social safety net. Tolerance for illegal immigration is not compassionate, it is actually very cruel.

つまりですね、「金持ちや政治家はみんな高い壁や門で囲まれた家に住んでいるからいいけど、街中で不法移民と一緒に過ごす労働者階級のことわかってんのか?」というわけです。

トランプ大統領はこの前後で長々と不法移民による犯罪をまくしたてています。

さすがにそれらをひとつひとつ取り上げるのは紙面上足りませんので行いませんが、とりあえず言えることは、かなり残虐です。

そして、民主党などトランプ大統領に批判的な人たちは、こういった指摘を嘘であると言っていませんので、たぶん真実なのでしょう。

いままでは、トランプ大統領の主張は誇張されていると多くのメディアで指摘されてきました。

そうした点を踏まえて、トランプ大統領は一般教書演説では、なるべく間違ったことをいわないように、じっくりと練ってきたのだと思います。

非常に緻密に正確なことだけを並べてますので、説得力があります。

これでも反論するなら、それは意固地というものでしょう。

 

 

トランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』を批判するなら、家の鍵を開けっぱなしにして寝たらいい

とりあえず、トランプ大統領の言っていることは正論だと思います。

もしこれに反論するなら、そいつは今日から家の鍵を開けっぱなしにして寝たらいいと思います。

ぶっちゃけ、トランプ大統領の『メキシコとの国境の壁』問題というのは、国境に鍵をかけるか、家に鍵をかけるか、その違いでしかありません。

金持ち連中は高い塀に囲まれたところや、門番がしっかり見張っている高級マンションの上層階に安心して住んでいます。

貧乏人は、凶悪な犯罪をおかすこともある不法移民とともに街中で生活しろと言われています。

もちろん、不法移民のすべてが凶悪な犯罪を犯すわけではないでしょうが、しかし、実際に不法移民に起因する問題が発生しているのは事実なのでしょう。

それを取り除こうというのは、論理的にはなんらおかしなことではないと思います。

 

金持ち連中は資本家です。

資本家は労働者を使う側です。

安い労働力がほしいのですから、不法移民だろうがなんだろうが来てくれたらハッピーです。

しかし、労働者は逆です。

労賃は低く抑えられるし、凶悪犯罪はおきるし、麻薬も蔓延するし、いいことが何もありません。

トランプ大統領は、この分断をやめるようにといっています。

 

 

 

トランプ大統領は『メキシコとの国境の壁』のコスト低減に賛成~フェンスによる建設、必要な場所だけの建設でもよし

トランプ大統領は『メキシコとの国境の壁』の問題に関して、民主党側に妥協しています。

民主党は「コストがかかりすぎる」と主張してきたため、トランプ大統領は当初よりも遥かにコストが低減できるよう、鋼鉄製のフェンスでよし、必要な場所だけに設置するのでよし、と譲歩しています。

(これまではすべての場所に鉄筋コンクリート製の丈夫な塀を作ろうとしていました。)

これで、かなりコストは浮きます。

ところが、民主党は頑なに拒絶しています。

もはや、コスト問題がメインなのではなく、単なるイデオロギーで反対しているのがミエミエです。

交渉の論点をずらすやり方は汚いと思います。

ペロシ下院議長みてるとマヂでりばーすしそう。。。

 

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個人的に、米民主党への風当たりは一気に厳しくなってきているように思います。

次の世論調査が楽しみです。

以上。