訂正:ちょっといろいろ酷すぎるw RUSAL問題をかんがえる

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対露制裁がさらに強化されるようです。

ロシアへの追加制裁、16日にも発表 米国連大使

今回の追加制裁はシリア問題へのロシア側の非協力的な態度を理由にしているそうですが・・・いやはや、ちょっといろいろ酷すぎると思います(笑)

※訂正します。ロシアへの追加制裁は停止されたそうです。以下は訂正前の情報です

 

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今回の件では、本当に様々なプレイヤーが突発的なリスクに巻き込まれて大損を食らいました。

ロシアの新興財閥(オリガルヒ/オリガーキー)のオレグ・デリパスカ氏(Oleg Vladimirovich Deripaska)率いるRUSALの話です。(ルサール/ルーサル 0486.HK)

今回の制裁措置ですが、影響の度合いからみればロシア側が一番大きいのでしょうが、ロンドンを拠点に活動する一部投資家にもチラホラと危なっかしい噂が流れています。

香港市場上場のルサール株はOFAC規制(※1)が入り、米系証券ではたぶんどこもClosing Trade Onlyになってしまっています。自分の使っているIBもそうです。

※1 Office of Foreign Assets Control・・・外交上、安全保障上の観点から、米国外国資産管理局OFCAが資産凍結や取引規制を特定の団体、個人に導入することをいいます。

株価は以下

 

 

また、ドル建て債保有者も資産が凍結状態になっているそうです。

ルサールのドル建て債保有者、売却不能に-証券決済機関が取引拒否

 

 

さらには、ロンドン市場LME(London Metal Exchange)でも、ルサールのアルミを6日から受け入れ停止にしています。これによって、いま倉庫にあるルサール産のアルミが問題になっています。

A $3 Billion Aluminum Stash Is Now in Limbo After Sanctions

 

Aluminum from Eastern Europe – likely produced by Rusal – accounted for 450,000 metric tons, or 36 percent, of global stockpiles tracked by the LME

とありますから、凄まじい量です。在庫は時価換算で3000億ドルに達するのではないかと言われています。

またLMEはルサール産アルミを公認リストから外す措置を取ると発表しました。17日からです。これを受けてLMEアルミ先物が暴騰しています。

 

とにかく今起きていることは、ババを抜きたくない、安心して利用できるアルミが欲しい・・・ということ。

これで潤うのは豪州産アルミの大手であるリオティント( Rio Tinto / NYSE:RIO )とアメリカのアルコア( Alcoa / NYSE:AA)でしょう。特にアルコアは純粋にアメリカ産を主張できます。(リオティントは長年ルサールと協業関係でしたので。)

 

特にここ数か月の流れをみると、アルコアにメリットになることばかりが相次いでいるように感じます。

昨年アルコアは上流部門のアルコアと中下流部門のアルコニック( Arconic / NYSE:ARNC )に分離しましたが(2016年11月1日付です)、アルコアにとってその後は、色々とうまい具合にことが進んでいます。

アルミ製品は自動車用ボディや構造材への使用増加が期待されており、分割前は中下流のアルコニックの方が将来性があると見做されていました。当時はそういったレポートが多かったように思います。しかし実際に分割したあとはアルコニック製外壁材による火災発生(ロンドンの低所得者向け住宅で起きたタワーインフェルノ事件)や自動車販売の頭打ち、アルミ価格上昇なども手伝い、アルコアの方が大きく上昇する展開になりました。

そして、通商拡大法232条によるアルミ・鉄の輸入制限が発表され

そして今回のルサールへの制裁措置です・・・

 

 

アルコニック ARNC

アルコア AA

 

全部仕込まれていたのではないか?とすら思えるほどに綺麗な流れができています。


脱線しました・・・戻ります。

 

とりあえず、いま起きていることは、

America First!

です。

自国さえよければ周りが大混乱に陥っても気にしない

という態度が「トランプ大統領の周辺」からはみえてきます。

とくに、ここ数か月の人事の大転換後はその傾向が鮮明です。

しかもこれらの制裁がいつ公表されるかは、トランプ大統領がtweetするまでわからない、、、という恐怖があります。そしてすぐに実行です。今回の件、時間的猶予がほとんどありませんでした。

 

 

ところで、ここで敢えて「トランプ大統領」と言わなかったのは理由があります。

どうも今回の件、いろいろみていくとトランプ大統領が主導したようにみえないからです。・・・いわゆるネオコンの影響がちらちらしています。トランプ大統領が無茶をやっているようにみせて、実はうしろから助言で操っている奴がいます。これは相当長期間つづくように思います。

 

 

 

弱気なことばかり考えていてはいけないのですが、どうしてもこのリスクは見逃せません。

 

自分は多くのブロガーのように、上にも下にも読めるような中途半端なスタンスを書いて、あとから「ほら当たっただろう?」みたいに言うつもりはありません。弱気なときは弱気、強気なときは強気と言わねばなりません。

俺は弱気です。

下値を売り込むほどの弱気ではありません。戻りを売る、そういうタイミングだと思います。

あらゆるイベントリスクは、楽観のあとに訪れます。

つねにそれを意識した方が良いと思います。

 

 

前回載せたチャートを再掲します。

濃い橙色のレンジで推移することを想定していますが、この段階では売っても少々に留め、リズムをとる程度にした方が良いと思っています。弱気が多すぎて、ちょっとのきっかけで大きくハネる可能性もあるからです。だからポジションは大きく傾けすぎないようにした方が良いと俺は思います。上方にある青のサークル内に到達したなら、そこはそこそこに良い売場だと思っています。また、まずありえないとは思いますが、前回の二番高値を強く抜いてきたなら、売りは仕舞わなければなりません。その時は俺の負けです。


 

なお、対露制裁は今後も強化されていく方針のようですから、ニッケルやコバルトなどの価格にも注意が必要です。これらもロシア産の比重がとても大きい。株式でいうとノリリスクニッケル( Norlisk Nickel / LSE:MNOD )です。ここが制裁されると、BHPビリトンやAnglo Americanなどが潤うことになりますが、それ以前に需要家が大混乱に陥ると思います。ニッケルはステンレス鋼の主原料ですし、リチウムイオン電池における正極材にも使用される、非常に重要な金属です。それこそ大混乱です。だから、アメリカはさすがにここは叩かないのではないか・・・とみていますが、怖くなって手仕舞ってしまいました。

 

とりあえず、長くなりすぎましたのでこれで〆ます。いつもながら纏まりのない文章で申し訳ありません。

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(上記は中卒くん個人の見通しであり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資は自己責任、自己判断でお願いいたします。)