在トルコ総領事館のオタイビ総領事がサウジ帰国
ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子を批判してきた著名記者がサウジ総領事館内で殺害されたとされる事件の続報
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トルコ側捜査隊による総領事館内の捜査が延期されるなか、在トルコ・イスタンブール総領事館のモハマド・アル・オタイビ総領事がサウジに16日帰国
Jamal Khashoggi: Saudi crown prince ‘denies knowledge’ of missing critic BBC
その後、実際に捜査が行われた結果、トルコ側は記者殺害に繋がる追加証拠を複数入手したと発表しています。
今回、モハマド・アル・オタイビ総領事が出国したのは、トルコのチャブシオール外相が同総領事の聴取を行いたいとの意見を表明した直後です。
つまり、サウジ本国に急いで逃げ帰ったようですが・・・果たして、それでモハマド・アル・オタイビ総領事は助かるでしょうか?
モハマド・アル・オタイビ総領事の嘘
このオタイビ総領事、事件発覚後すぐに
「カショギ氏は自分の足で総領事館外に出た」
と言っていた人物です。
ところが、今回それが嘘っぱちであったことが明らかになりつつあります。
いまだ公開されていないので本当のところはどうだかわかりませんが、殺害時に録音された証拠には、モハマド・アル・オタイビ総領事が「ここでやらないでくれ。私が不快な目に合う」と言っているシーンもあるとのこと。
本当ならばモハマド・アル・オタイビ総領事は完全に知っていたということになります。
また、総領事館内は事件後に壁を塗られたあともあるとのこと。
モハマド・アル・オタイビ総領事による証拠隠滅の意図が感じられるわけで、到底容認すべき内容ではないでしょう。
モハマド・アル・オタイビ総領事は排水溝の捜査を拒む
なお、今回の事件に関し、トルコ検察当局はカショギ氏が総領事館内で殺害された追加証拠を手に入れたとのこと。
具体的に何を手に入れたかはわかりませんが、以前よりトルコ検察当局は排水管・下水溝の捜査を求めていましたので、そういった方向のものであれば決定的だと思われます。
(なお、排水溝の捜査を最後まで拒んだのも、モハマド・アル・オタイビ総領事です。)
モハマド・アル・オタイビ総領事は口封じされる可能性
さて、トルコ当局からの捜査を逃れるためにサウジアラビア本国にいち早く帰ってしまったモハマド・アル・オタイビ総領事ですが、果たしてその決断は正解だったのでしょうか。
個人的にはこれ、最悪じゃないかと感じます。
モハマド・アル・オタイビ総領事はすべてを知っている可能性があります。
つまり、この調子でいくとサウジ本国で口封じされてしまう可能性があるのではないかと思われます。
あまりにもいろいろ知りすぎている人物です。いざとなったら切られるのは間違いないと思います。
ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子の恐ろしさは、たぶん皆がもう痛いほどわかったと思います。
彼なら、やりかねないと思います。
(というか、この人物が世界のエネルギー貿易量の14%を握る国の次期国王になるだなんて、いったい誰が喜ぶか。女性に運転免許を与えただけで「人権を大切にする改革派の皇子」と褒めそやしてきた連中は筆を折るべきだと思います。論外です。)
とりあえず、いま必要なことはこのモハマド・アル・オタイビ総領事の身柄を要求し続けること。自殺しないように。自殺に見せかけた他殺をされないように、要求すること。
たぶん、そうしなければじきに恐れていた結果になることでしょう。
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