【INTC】半導体大手インテル(Intel)の業績と株価

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【INTC】半導体大手インテル(Intel)の業績と株価

 

今回は半導体大手インテル(Intel)の業績と株価についてみていきます。

まずはインテル(Intel)の会社説明から始めます。


インテル(Intel)の会社説明

インテル(Intel)はいわずと知れたパソコン用CPUのメーカーです。

同社が展開するx86互換CPUはパソコン業界のデファクトスタンダードとして長らく独占に近い寡占化された市場を形成。

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ライバルのAMDを圧倒しながら20年以上に渡り高い利益率を維持してきました。

 

 

スマホ向けに乗り遅れたインテル(Intel)

しかしインテル(Intel)はPC市場の成功にあまりにもドップリ浸りすぎて、時代の変化に乗り遅れます。

2000年代後半から立ち上がったスマートフォン向け市場へのSoC展開はクアルコムなどにボロ負け。

インテル(Intel)はパソコン市場と、汎用機から置き換えが進んだサーバー向けの半導体供給に集中します。

 

 

データセンター事業に力を入れるインテル(Intel)

インテル(Intel)はデータセンター向け事業に注力しています。

この分野はかつてIBMなどのシステム屋兼ハード屋が各企業向けごとにカスタマイズして構築するのが主流でしたが、コスト的な問題から徐々にクラウドなどオープン系システムに移行しています。

現在、こうしたオープン系システムがクラウド企業などにも採用されており、大規模に、大量に、安価に、標準化された製品を調達できることでデータ運用の低コスト化が実現しています。

こうした分野にがっつり注力しているのが、インテル(Intel)のここもとの戦略です。

 

 

インテル(Intel)のx86と異なるARMベースのクラウドサーバーチップを開発し始めた各社

しかし近年、簡単で単純な処理をするサーバーならばARMアーキテクチャベースのプロセッサで代用する方が低コストであるとして、一部のクラウドサービス会社(Amazonなど)が自社開発のプロセッサを利用し始めています。

また、インテル(Intel)の弱い機械学習分野を充実させたプロセッサをファーウェイやNvidiaなどが開発するなど競争は激化しており、必ずしも盤石な状態ではありません。

 

IoTに乗り遅れるインテル(Intel)

またインテル(Intel)はIoTにも乗り遅れています。

もとよりx86はさまざまな処理ができる一方で、処理が複雑で消費電力量も下げられない。

このため、IoT向けにそのまま応用することは不適当でしたが、何をトチ狂ったのか当初インテルのエンジニアは86ベースでIoT向けチップを開発しようと計画。

見事に頓挫してしまっています。

 

インテル(Intel)のフラッシュメモリ事業

インテル(Intel)はフラッシュメモリ事業も行っています。

マイクロンがインテルからIMフラッシュテクノロジーズを買収へ~3D XPointメモリ市販か?

ただ、この業界は競争がし烈であり、技術的にどうなるかはよくわかりません。

少なくとも現時点においては、10nmプロセスルールが完成すれば強力な商品にはなりえますが・・・

 

10nmプロセスルールに乗り遅れたインテル(Intel)

半導体の世界では、線幅を細くすれば細くするほど、消費電力量を抑えて、小さい実装スペースで、高速な半導体が作れ、一枚のウェハからとれる量が増えるため安くなる、、、というルールがあります。(実際には歩留まりの問題から必ずしも安くなるとは限らず、リークの問題もあるが)

とりあえず、その線幅の細くする競争で、インテル(Intel)は他社の後塵を拝しています。

これにはファウンダリビジネスの拡大があります。

かつて、インテル(Intel)はニコンと組んで線幅競争の先端を走っていました。

インテルとニコンは、お互いにすり合わせをしながらクローズドに技術開発を進めました。

しかし、この世界にもオープン系の波が押し寄せます。

台湾の半導体受託生産、ファンダリメーカーであるTSMCはオランダの半導体製造装置メーカーASML、そしてベルギーの研究機関IMECとオープンに、フラットに提携して世界中の優れた人材を集めます。

この業界の人達は基本的に隠し立てしてせせこましくやる人が嫌いです。

インテルみたいなクローズドなやり方は好みません。

優秀な人たちが集まった結果、現在このIMEC、ASML、TSMCの陣営は線幅7nmでの生産を安定的に行う手段を構築、さらには5nmの開発にも乗り出しています。(2019年1月時点)

かたやインテル(Intel)はというと、未だに線幅10nmの量産に手間取っており、彼我の格差が開いている状況です。

(なお、インテルとTSMCでは若干技術的な違いがあり、ASMLの7nmがインテルの10nmにほぼ相当と言われています。ただそれを差し引いてみても、インテルの製造技術の劣位っぷりは明確になりつつあります。)

インテル(Intel)のライバルであるAMDやNvidia、クアルコム、そしてHuaweiなどはTSMCの顧客として最新鋭のチップを委託生産していますから、これらとの競争にインテル(Intel)の半導体が負け気味になっています。


インテル(Intel)の業績

ここからはインテル(Intel)の業績を会社側資料をもとにみていきます。

(以下は2019年1月25日に書きました)

インテル(Intel)の2018年Q4業績

ぶっちゃけ、この決算は悪いです。

マーケティング費用を削って利益を出しているだけで、実質的には相当悪いです。

 

一見すると売上が上昇しているようにみえますが、その実は・・・

価格引き上げが主要因であり、出荷ボリュームは低調です。

これは、顧客が投資を手控えているからというのもありますが、インテルの最新CPUの出荷が軌道に乗っていないことも一因です。(というか、それがメインだと思います。)

インテル製CPUが足りない?~マイクロンテクノロジーCEOコメント~

 

インテル(Intel)の業績 前期比、前年比比較

なお、IOT事業以外は売上ベースで堅調ですから、顧客の投資意欲が消え去っているわけではないと思われます。

 

インテル(Intel)の業績見通し

2019年Q1見通しが非常に暗いです。

どうやら10nmプロセスの製造が軌道に乗っていないもよう。

たしかにプレス向け発表などでも夏場から本気出すみたいなところはありましたが・・・

インテルが新型CPU『Ice Lake』(アイスレイク)を発表~19年末までに10nmプロセスで製造開始へ

Intelの次世代SoC『Lakefield』はガチめに凄い!~3次元パッケージング技術『Foveros』の全貌が明かされる

 

なお、インテル(Intel)はiPhone向けにもモデムを提供していますが、こちらはiPhoneの売れ行き低調の影響をもろに受けていると思われます。

新型iPhone XS Max分解動画が公開される~クアルコム製半導体が消え、インテル製モデム採用~

 

インテル(Intel)の株価 20190125

インテル(Intel)はここもと回復基調をたどってきましたが、この決算を受けて時間外で8%ほど下落しています。

ただ、直近安値を割り込むほどではないため、強気が継続しているようにもみえます。

とりあえず、このインテル(Intel)の決算からわかることは、顧客の投資意欲は消えていません。

ですが、インテル(Intel)のCPUの供給能力は足りていません。

インテル(Intel)のCPUの出荷ボリュームの低迷により、マザーボードやビデオカード、GPU、HDD、フラッシュメモリなど広範囲のメーカーに影響が及んでいます。

ただ、インテル(Intel)は年後半からは本気出す!と言っています。

多くの顧客も、インテル(Intel)の新型CPUには期待しています。

パソコン向け、データセンター向けに非常に魅力的な商品を用意しています。(Lakefieldなど)

こうしたことから、年後半の電子デバイス需要に対しては楽観視する向きもあります。

あとは、各人の相場観に任せる、というところでしょう。

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以上です。

なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任でお願いいたします。