サウジ人記者殺害事件を巡りトルコ大統領が「計画的殺人」との見解を表明

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サウジ人記者殺害めぐりトルコ大統領が見解を表明~「最初から仕組まれた計画的殺人」であることを示しつつ、決定的な証拠は隠す~

 

ムハンマド皇太子に批判的なコラムを多数投稿してきたサウジ人記者ジャマル・カショギ氏が殺害されたとされる事件について、トルコのエルドアン大統領が演説

 

このなかでエルドアン大統領は、新たな証拠としてサウジ総領事館周辺の監視カメラの記録を呈示

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今回明かされた録画内容には、ジャマル・カショギ記者が亡くなったとされる時刻のあと、同記者が着ていた服を着てサウジ領事館から出てくる、カショギ記者に背格好、顔などが非常によく似た男が写っています。

 

 

呆れ・・・

 

最初からカショギ氏を殺して、偽装工作しようとしたのがみえみえです。

しかも、今回の15人の殺人実行犯には、サウジの高名な解剖医であり、軍の役職もつとめている人物が最初から参加している。

「カショギ氏は総領事館内にいた人物と口論になり、各党のすえに死亡した」

とするサウジ側の説明はどう考えても不自然です。

「カショギ氏は自分で総領事を出た」と主張していたオタイビ総領事がサウジに帰国

 

 

このエルドアンのサウジ批判演説、ざっくり纏めると以下の感じ

  1. ジャマル・カショギ氏が計画的殺人の被害者になった
  2. サウジ政府はカショギ氏が殺害されたことを最初は否定したが(4日)、われわれトルコ側警察と検察はすぐにサウジ人15人が事件に関与していることを知った
  3. 証拠はたくさんあり、カショギ氏が残酷な方法で殺されたことがわかる(録音されたとされるデータは今回明らかにされず)
  4. 誰が首謀者なのか明らかにすべき
  5. 遺体がどこにあるのか明らかにすべき
  6. 遺体を渡したとされる地元当局者をサウジ側は教えるべき
  7. 関係者はトルコで裁かれるべき
  8. サルマン国王への批判はせず
  9. ムハンマド皇太子への言及はせず

 

このなかで重要だと感じるのは、3と8と9ですね。

 

 

トルコ側はカショギ氏殺害事件に関し、すべての証拠を明らかにしていない

トルコ側は、集めた証拠の質と量について明らかにしていません。

これは、手の内を開示することによって、サウジ側がつじつまの合う説明をすることを避けることが目的と思われます。

つまり、今回録音されたとされるカショギ氏の殺害状況などについては、アメリカ側も掴んでいない可能性が高い(掴めば、アメリカからサウジに情報が筒抜けになるのは目に見えています)

サウジ側の供述が二転三転する姿を世界にみせつけてやれ、という意図がトルコ側の態度からはみえてきます。

 

 

 

サルマン国王への信頼は示しつつ、ムハンマド皇太子への言及はあえてなし・・・しかし、首謀者が誰かはわかっているような発言も

今回のエルドアン大統領の発言のなかには、サウジのサルマン国王を批判するものはありませんでした。

実質的にサルマン国王から権力がムハンマド皇太子に移行しつつあるなか、高齢のサルマン国王を批判する意味はまったくないのは当然です。

しかし、実質的な実力者であるムハンマド皇太子に対しては、一切のあえて言及がない。

このふたつを対比させることで、意図的にムハンマド皇太子を非難しているようにも感じられます(個人的主観です)

 

なお、エルドアン大統領は「責任を諜報機関員数人に被せるだけなどということは、我々も世界もゆるさない」との発言をしています。

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つまり、首謀者はいるとみている。

今回、証拠の一つとして通信記録が出てきていないことに注意が必要かなと思います。

情報によれば、ムハンマド皇太子の周辺の人物との通話記録が存在する、とも言われています。

 

 

 

砂漠のダボス会議 (フューチャー・インベストメント・イニシアチブ)開幕にわざわざぶつけてきたエルドアン大統領

 

この血塗られた事件を非難する演説を、わざわざサウジのムハンマド皇太子主催の資金集めパーティー「フューチャー・インベストメント・イニシアチブ」(FII/未来投資イニシアチブ/砂漠のダボス会議)にあててきたあたりが、トルコ側の意図を感じます。

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BBCの中継でも、片側にエルドアン大統領の演説、片側にFIIの映像を流しています。

かたや血塗られた事件を非難するトルコ、かたやカネに群がり浮かれる連中・・・BBCはそういう対比をしたいのでしょう。

そしてそれはトルコ側の意図も同じことです。

 

 

今回の事件、アメリカはどうせ追及をやめる・・・とみている金融関係者は多いと思います。

しかし、自分はそれについて非常に疑問です。

なにより、ジャーナリストたちが黙らないように思います。

ジャーナリストっていうのは、意見の違いこそあれど、同業者に対する連帯感は非常に強いもんです。誰も今回の事件がうやむやにされて黙ってはいないでしょう。

自分の知っているある方は、今回の事件を聞いて、自分のことでないのに涙が止まらなかったと話していました。そのくらい、みな怒っています。

臭いものに蓋をして終わり・・・なんて無理だと思います。

金融関係の人たちは、やっぱりちょっとズレている部分があると思います。ちょっとだけ、感覚を戻しておかないと、足を掬われることになるんじゃないかなぁと、そう感じます。

以上です。

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