中国国家広播電視総局によるゲーム審査、ようやく再開でテンセントなどゲーム関連株が上昇

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中国国家広播電視総局によるゲーム審査、ようやく再開でテンセントなどゲーム関連株が上昇

 

 

 

中国国家広播電視総局によるゲーム審査がようやく再開

長らく停止されてきた中国国家広播電視総局によるゲーム審査がようやく再開されることになったようです。

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これは中国証券報が政府高官の発言を引用して報じたもの。

国家広播電視総局State Administration of Press and Publications (SAPP)による何本かのオンラインゲームの審査が完了し、これらに発行の許可が与えられたとのことですが、具体的に何本が審査を通過したのか、何が通過したのかは発表されていません。

 

 

中国のゲームを審査する国家広播電視総局State Administration of Press and Publications (SAPP)

中国のゲームを審査する国家広播電視総局State Administration of Press and Publications (SAPP)は、今年春の中国政府内の再編で国家新聞出版広電総局(State Administration of Radio, Film and Television)から再編、改称された部署。

ゲーム関連の審査権限も引き続き与えられたわけですが、問題は、この部署の人員や方針がこれまで定まってこなかったことで審査に支障をきたしてきたとのこと。

 

このあたり、中国は民間事業者のことなんて全くおかまいなしに、自己都合で官がやらかす、そういうリスクの最たる例だと思います。

市場の一部には、

「これは共産党によるゲーム産業への締め付けの一環なのでは?」

「ゲーム産業が儲かりすぎていることに対する官側の圧力だろう」

などという疑念を生んでおり、政策運営上のリスクとなっています。(実際にそういう意図もあったのでは、と個人的にも思いますが、本当のところはみえません。)

 

 

中国国家広播電視総局におけるゲーム産業への規制強化

中国では近年、ネットゲーム中毒者や若者の近視患者が増加。

人民軍のなかでもゲームに没頭する兵士などが目立ち始め、これに危機感を抱いた中国共産党は締め付けを強化。

ネットゲームに対する規制強化を訴えるコラムが昨年春あたりから共産党系新聞に掲載されるなどしはじめました。

そして、今年2018年春には、上記の通り省庁再編による部署の未整備を理由に一切のゲーム審査が中断。

(中国ではゲームも検閲対象であり、審査を通過したものしか販売できません。)

テンセントやネットイースなど、業績の伸びをゲーム事業に依存してきた中国のネット企業の多くが株価急落に見舞われて、時価総額が数十兆円規模で失われました。

省庁再編だけで数十兆円の時価総額を吹き飛ばすとか、普通の国ならまずありえませんが、それがおきるのが中国です。

 

 

中国国家広播電視総局におけるゲーム規制強化の中身~性的・暴力的コンテンツの規制、党の思想に即したゲーム

今回、出版物は国家広播電視総局の管理に一元化され、映画、テレビ、ラジオ、ゲーム、小説なども審査対象となっているようです。

この規制の中身ですが、具体的なものはよくわかっていません。

ただこれまでのところ、性的な描写はだめ、暴力的な描写もだめ、党の思想に反するものもダメ、となっているようです。

この党の思想というのがまた曖昧で、自然保護に反するものはダメとか、街を汚すものはダメとか、犯罪関連はダメなど、そういうものの含まれているんじゃないかと言われています。

(たとえば動物虐待の例としてモンスターハンター、犯罪関連としてGTAシリーズなど)

とりあえず、中国は世界の市場とは全く違った検閲が入るもようで、しかもその基準が不明瞭な状態に維持されそうなあたりは、ゲーム産業各社にとってはリスク要素だと思われます。

 

 

国家広播電視総局による今回のゲーム審査は20本中9本が発禁、11本が訂正要求?

South China Morning Postによると、国家広播電視総局による今回のゲーム審査では、20本中9本が発行禁止、11本が内容の訂正を求められたとのこと。

かなり細かく内容を確かめられているとみられ、審査に時間がかかる状況になっているもよう。

当然、審査にかかるコストは企業負担を求められるでしょうから、ゲーム事業各社にとっては痛いことになってきそうに思います。

また、20本中11本しか通過しないというのも厳しい。

9本も再度訂正して確認を求めなければならないわけで、今後も審査の迅速さという点では期待できないように思われます。

 

 

 

とりあえず、中国によるゲーム審査は再開され、長い発行停止状況は終わりましたが、これですべてが解決したわけではなさそうです。

テンセントなどゲーム各社はゲーム事業以外の稼ぎに注力しようとしており、またゲーム事業は海外への展開に軸足を置こうとしています。

今後も中国のゲーム産業は伸びていくでしょうが、かつてのような成長力を取り戻せるかは不明です。

慎重に見ていく必要がありそうです。

 

 

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以上。

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