【6594】日本電産の業績と株価~2018年Q4決算
今回は日本電産の2018年Q4決算についてみていきます。
なお、以前の決算に関しては以下をごらんください。
⇒【6594】日電産が2019年3月期業績見通しを下方修正~売上は9.4%減、営業利益は25.6%減
⇒【6594】日本電産(日電産)の業績と株価~精密モーター大手
日本電産 2019年通期決算の概要
https://twitter.com/chu_sotu/status/1120648924786614272
日本電産の2019年通期決算、売上2.0%増、営業利益16.9%減
上期に稼いで下期に失速した形になっています。
個別要素についてみていきましょう。
日本電産の2018年Q4決算、業績のボトムは3Q-4Qだったか?
https://twitter.com/chu_sotu/status/1120649057557286913
上記の通り、売上がQ3に大きく低下しているのがわかります。
その後、売上の減少はやや収まったものの、利益はQ4にかけて急低下しています。
ただこのQ4の利益低下ですが、Q3決算でも示唆されていたとおり、来季に向けてのコストを先んじて計上している分や、在庫の処分損の計上もあります。
ですので読みにくいところではありますが、とりあえず、売上の減速は止まってきていることはわかりますし
利益面に関しても、先んじて計上した分が来期は浮きますので、余程のことがない限り、ほぼほぼ4Qでボトムはつけたと思われます。
来期業績予想は以下のようになっています。
*2019年度連結通期業績見通し
売 上 高 1,650,000百万円(対前期比 108.7%)
営 業 利 益 175,000百万円(対前期比 126.2%)
税引前当期利益 170,000百万円(対前期比 122.3%)
親会社の所有者に帰属する当期利益 135,000百万円(対前期比 121.8%)(第2四半期連結累計期間業績見通し)
売 上 高 750,000百万円(対前年同四半期比 96.5%)
営 業 利 益 75,000百万円(対前年同四半期比 76.4%)
税引前四半期利益 73,000百万円(対前年同四半期比 74.3%)
親会社の所有者に帰属する四半期利益 57,000百万円(対前年同四半期比 72.6%)
今期の落ち込みからすると回復が緩慢という印象を受けます。
ただ、同社はいつも慎重な見通しを期初に示す傾向があるので、この見通しは参考程度にとどめておけばいいでしょう。
日本電産の株価
とりあえず、株価も見ておきましょう。
株価の推移からすると、この程度の決算内容は既に織り込んだ動きともいえると思います。
バリュエーションもさほど魅力的な水準でありませんので、あまり深追いはしたくないところかな、と個人的には見ています。
以上です。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。
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以上。