レオパレス21の不正施工問題、改修は月に13棟のペース～全棟改修には100年以上かかる？

レオパレス21の不正施工問題がさらに拡大

テレビ東京の報道番組「ガイアの夜明け」で告発されたレオパレス21の不正施工問題

かれこれ一年以上前から続くこの問題ですが、いまだに収束の兆しがみえないようです。

このたび会社側から発表された内容によりますと、過去に施工したアパートで新たに2923棟に不備がみつかったとのこと。

5月末の時点では1万6766棟でしたから、これで1万9689棟に拡大したことになります。

なお、レオパレス21の不正施工問題ですが、国土交通省からは今年10月までにすべての物件の修繕・改修を済ませるようにと言われているそうです。

しかし、6月末の時点で改修工事が完了している物件数は839棟にとどまるとのこと。

5月末の時点からは13棟増えただけにとどまっており、遅々として工事が進んでいない状況が明らかになっています。

この背景には、職人不足で工事が進まないという問題の他、入居者が出ていってくれないという問題もあるとのこと。

この調子でいくとすべてのアパートの改修には100年以上かかる計算になりますが・・・どうするんでしょうか。

なお、レオパレス21の6月の入居率は81.4%だったとのこと。

80%が損益分岐点ではないかと言われており、ぎりぎりのところで維持されているようです。

なお、これまでに調査が行われたレオパレス21の施行物件は全体で25992棟

このうち不備が見つかったのは19689棟です。

つまり、8割弱の物件で不備が見つかっていることになります。

もしこの8割弱をすべて退去させてしまったら、入居率は20%台に落ちると思われますが、実際には81.4%

ほとんど退去させていない、むしろ修繕を遅らせている実態が示唆されています。

意図的にか、そうでないかはわかりませんが、法による規制がまったく機能していない実態が明らかになっています。

なお、これまでのレオパレス21関連の記事は以下

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